更新日:2022年10月24日 00:59
スポーツ

ロッテ井口新監督「背番号6はふさわしい選手が現れたらいつでも渡す」――就任記者会見

理想の監督像はWSを獲ったWソックス時代のオジー・ギーエン

――選手とのかかわりで変える部分と変えない部分は 井口:自分の中で監督像の理想としては、ホワイトソックス時代監督だったオジー・ギーエン氏。監督のコミュニケーションというのは非常に大事だと思ってます。その点では選手と監督と言う立場が違いますが、ベンチ内でもベンチ外でもしっかりコミュニケーションを取りたい。1年間やりながらしっかり選手の気持ちも受け止めながらやっていきたいと思います。 ――’05年にワールドシリーズ優勝したときにギーエンさんは「井口がMVPだった」と言っていましたが、コミュニケーションという面で、ギーエン流で取り入れたいところがあるか 井口:監督になると、選手との距離は開きがちになると思うが、自分の中でもっと詰めていきたいなと思う。1日の出来事でもしっかりと選手と向き合って話をしていきたいと思っていますし、1年を通して選手というのは本当にに辛いことの方が多いですから、しっかりと言葉をかけるようにしたいなと思います。 ――起用法とか練習方法とかアメリカの野球で取り入れたいと思ってるところは 井口:キャンプでの練習方法は、今までとスタイルを変えていきたい。キャンプでは1、2軍の枠を撤廃したいと思ってます。そのなかで、期間を区切って選手の競争を激しくしていきたい。 ――シーズンの戦い方でイメージしていることは 井口:それはまだないです。

背番号「6」を背負うが……

――背番号は現役時代と同じ6番だが、若い選手にふさわしい選手が出てきてたら、背番号を譲りたいと思うか 井口:現役の間は「6」と言う背番号にこだわりがありましたが、監督は立場が違うと思いますので、自分のなかでは背番号は何番でも良かったんです。ただ、「6」が欲しいと言う選手がいれば僕はこれを明け渡すつもりをしてますし、引退試合のときには全員が「6」を着けてくれたんですけど、「誰が似合っている」話とか「6をつけたい」と言う選手が何人か出てきました。そういう選手には「まぁ、6番をいつでも渡すよ」と言う話はしています。

エースの去就、ドラフト、そしてあの大物選手の獲得は!?

――今オフ、ロッテの中でもFA権を獲得し、去就が不透明な選手がいますが、FA権を取得した選手に対してどんな考えを持っているか。残留要請はしているか 井口:その選手は1人しかいないと思うんですけど(笑)。チームとしては大きな存在だと思っています。ただFAと言うのは選手の権利なので、意見は尊重しつつ、こちらとしてはしっかりと話をして、残ってもらえるなら残っていただきたいと思っています。まぁ、僕が直接オンラインを持っているので(笑)いろんな形で話をしていきたいなとは思ってます。 ――今月早速ドラフト会議があるが、気になる選手は 井口:昨日100人近くの選手のビデオを見て、今すぐ欲しいなと思う選手はたくさんいました。これからもう会議の後、ミーティングをして決めたい。 ――当日、クジは監督が引く? 井口:できれば社長に(笑)。社長はクジ運がいいんで、引き受けていただきたい(笑)。 ――昨日、戦力外通告の第1次通告が終わった。ベテランの選手や、中堅の選手の獲得はあるか。 井口:自分ひとりの判断では何もできない。これからミーティングをしてベストの編成を考えていきます。 井口資仁(いぐち・ただひと) ’74年、東京都生まれ。国学院久我山高校から青山学院大学を経て、’96年ドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)ホークスに入団。プロ初打席満塁ホームランの華々しいデビューを飾る。’05年、シカゴ・ホワイトソックスに移籍。ポストシーズンに大活躍し、日本人2人目のワールドシリーズ制覇に貢献。’09年、日本球界復帰、千葉ロッテに入団。’10年、日本シリーズ制覇。’17年現役を引退。9月24日の引退試合では、同点ホームランをバックスクリーンに放った。’17年10月、千葉ロッテマリーンズの監督に就任、背番号は現役時と同じ「6」 取材・文・撮影/遠藤修哉(本誌)
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