ロッテ井口新監督「背番号6はふさわしい選手が現れたらいつでも渡す」――就任記者会見
千葉ロッテの監督に就任した、井口資仁氏(42歳)が14日、千葉市内のホテルで就任記者会見を開いた。
千葉ロッテマリーンズの専属ウグイス嬢のお馴染みの声で井口新監督が壇上にあがると、多くのフラッシュがたかれた。
会見の冒頭、同席した山室球団社長が、福岡ダイエーホークスで初打席で満塁本塁打、米・ホワイトソックス移籍1年目でのワールドシリーズ制覇、そして先月24日に行われた引退試合での、9回裏の同点2ランホームランなどの「勝負強さ」、メジャー経験者ならではの日米両方の野球の良さを知っていることなどを鑑みて、伊東勤前監督が退任を発表した後、間もなくオファーをしたことを明かした。
井口監督の主な一問一答は以下の通り。
――新監督になって今の率直な気持ちは
井口:自分の中ではこれからどのようにこのチームを立て直していかなくてはいけないかと考えることで、ワクワクしている部分と、オファーを受けてから毎日、選手たちをどう変えていかなくてはいけないのか、ということを考えていて、身が引き締まる思いです。
――(6月に)引退会見を開いてからわずか4か月、ここで監督の会見を開くことは想像できたか?
井口:本当に想像できなかったですし、4か月前だと思うと、自分でも「これでいいのかなぁ」と思うところもあります。
――監督を引き受けようと思った一番の理由は?
井口:マリーンズ在籍9年間で常に優勝したい、このメンバーと一緒にビールかけをしたい、優勝パレードをしたいと、思って常に戦ってきました。その思いは引退しても一緒ですし、また現役と立場は違いますが、今のチームメートと一緒に、再びマリーンズを優勝させたいと言う気持ちだけです。
――監督の打診にあたって誰かに相談したか
井口:相談はしていない。自分の気持ちの中でしっかり整理して、引退試合のあと、答えを出そうと思っていたので相談はしていない。
――先日まで一緒にやっていた選手たちだが、やりにくさは?
井口:現役時代は彼らとしっかりコミニュケーションとれていましたし、とくに野手に関してはよくわかっているつもりです。彼らも自分のことを理解してると思うので、そういう意味ではやりづらさはないと思います。
――メジャー経験者で、1軍監督就任は初めてだが、メジャーと日本での経験をどう活かしていきたいか
井口:全てメジャーが良いわけではないし、日本の良いとこもたくさんあると思うので、自分の経験を含めて、両方の良いところを「自分の色」として出せていけたらいい。練習の方法だったりいろんなことを、これから首脳陣と相談してやっていきたいと思っています。
――理想の「井口野球」と言うものはどういうものか
井口:マリンスタジアムを最大限に生かした攻撃的な野球をしていきたい。野外球場ですから、それをフルに生かして、選手をしっかり動かしたいと思います。
――最近では、2番に攻撃的な選手を入れるという選択肢も増えているが、監督が現在イメージするラインナップは?
井口:走れる選手が非常に多いと思っているので、もっともっと足を使った野球をしていきたい。足に関しては好不調は無いと思うのでもう少し機動力を使った野球を増やしていきたい。
――基本的に走る選手にはドンドン走らせる?
井口:自分の中でそういう方針で行きたいと思ってます。選手たちには「走りたい」と言うアピールをシーズン前までにしっかり首脳陣にしてもらい、いつでも走って良いと言うサイン「Green Light」を選手たち自身が勝ち取れるようにしてほしい。
――今シーズンは大きく負けて越してしまったが、監督から見て今のチームを立て直すために必要なものは?
井口:センターラインがまずしっかり確立できていなければならない。今年のオーダーでは日替わりで出る選手が多くて、なかなかオーダーを固定できていないところが、作戦面でマイナスだった。来シーズンまでに選手にはしっかりとレギュラーポジションを勝ち取る競争をさせたい。ピッチャーに関しては、ローテを回すことができたが、本来の力を出し切れていない選手が多いと思うので、先発、中継ぎ、抑えの確立を目指したいです。
――今日は隣に球団社長がいるが、社長への要望はあるか
井口:要望ですか(笑)。今年の悔しさをしっかりぶつけたいと思っていますし、フロント首脳陣と選手とがひとつになって、そして最後にはファンの皆様と一緒に優勝という二文字に向かって突き進んでいきたいと思います。引退試合でも言わせていただきましたが、マリンスタジアムのポールに毎年しっかりとチャンピオンフラックを立てられるようにがんばりたい。
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