更新日:2015年02月27日 23:11
デジタル

クラウドサービスから個人情報流出の危険性

 昨年は多くのハッキング事件が世界を席巻したが、「今年はさらにエスカレートする」と語るのはハッキング事情に詳しいITジャーナリストのウラジミール氏。彼が今年起きそうな事件を大胆に予測した! ◆クラウドシステムからの個人情報流出 個人情報流出  昨今流行の無料クラウドサービス。仕事の資料からメモ、スナップ写真まで「生活のすべてを記録する」使われ方が多いと聞く。スマートフォンやPCとのデータ共有が簡単にできるため爆発的に普及しつつあるこの便利なサービスには、実は誰も大声で指摘しない恐るべき危険性がある。 「クラウドサービス業者に対する国際的かつ実効性ある守秘義務がない」ということだ。クラウドサービスが大規模になれば、社員の内部犯行の可能性もまた増大する。ECサイトからの個人情報流出以上の被害が予測されるのは、クラウドに保存している情報にもよるだろう。他人や取引先企業の情報も漏れる恐れがあり、さらには実際に漏洩事件が起こらずともクラウドから漏れたように見せかけて秘密情報を漏洩させ、ライバル企業を失墜させるような動きが現れるかもしれない。国際間で機能する法的なストッパーが一切ない状態で、私企業が無料で提供するストレージ機能を全面的に信頼するのは恐ろしい。  筆者はこうしたサービスを利用する際は、自身にしかわからない暗号を使い、またファイルは用が済めばすぐに削除している。 ― 2012[(危)サイバー事件]大予測【4】 ―
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