更新日:2022年10月29日 00:56
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老人から大金を巻き上げる有名企業の悪徳商法。気づけば実家が食いものにされていた…

檀家の寺から寄付要求、その金額は3000万円!?

老人 老人たちにとって、大きな問題の一つに死んだ後のお墓問題がある。深刻な墓不足を迎えているが、檀家となっている寺があれば大丈夫と高をくくっていると大きなしっぺ返しを食らうことにもなる。  会社員の吉田さん(仮名46歳)はこの夏、実家に帰った際に檀家となっている寺の横暴を知り、怒り心頭で坊主に詰め寄ったという。 「檀家になってる寺から寄付の要求があったと母親から聞いたのは、祖父母の墓参りに行こうとした朝。その金額を聞いてビックリ。檀家全員で3000万円だというんだ。一軒につき、50万円ですよ。どういうことや!ってそりゃ怒りますよね」  聞けば、寺の修繕と新しく僧籍を譲る息子のために法衣を新調したりするからだという。 「僧籍を譲る次の坊主というは、僕の2つ下の幼馴染み。でも、話を聞くと本山で修行をしてないから、僧籍をカネで買わなきゃいけないんだと。それが1000万円。そして、僧籍を譲り受ける儀式をするにあたり、法衣を新調すると言うんだが、これが1着800万円するという。さらに儀式に他の寺から坊主を呼ぶカネが200万円。それにむけて寺を修繕するから1000万円。修行もしてねぇくせにカネなんか取ってんじゃねぇよ!って、母親に怒鳴ってしまいました」  もちろん、この提案に檀家連中は激怒。寺であった寄り合いでは、これまでの寺の収支報告書を出せと詰め寄るも、寺はコレを拒否。さらには永代供養の拒否などもちらつかせ、事態は紛糾したという。 「中には墓を引き上げるって檀家さんも出てきて『もう、法事もやらないし、葬式も個人葬でやるから』と言うと、それなら墓には入れないからは墓の撤去費用などで300万円出せとまで言ったそうです。結局、1軒20万円の寄付で落ち着いたんだけど、納得できない。修行もしてないクソ坊主にお経を唱えてもらっても成仏できるのかって。終の棲家である墓の話をネタに足下を見るなんて、このクソ坊主、ろくな死に方しませんよ」  老人詐欺が問題になっているが、こうした詐欺までいかなくとも言葉巧みに不要なモノを老人たちに売りつけるケースは多く、そのほとんどは有名な企業の営業マンたちだ。実家をほったらかしにしていたら、気がつけば何もない……そんな状況にならないよう、休みの日にはたまには親の顔でも見に行った方がいいのかもしれない。 取材・文/SPA!老人詐欺被害取材班
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