「とりあえずビール」にイラッ…若者が嫌がるオッサンの行動
若者とおっさん。世代で文化や感性が異なるのは仕方ないものの、なぜかおっさんは持論を展開したがる。その背景には、おっさん特有のルールが渦巻いているのだ。
「飲み会で、当然のように『ビールの人、手挙げて』ていうのが寒い。僕は1杯目から黒烏龍茶割を飲みたいのに」(男性・21歳・学生)
基本的に外面を良くしようとして逆に違和感を持たれるのが特徴。
「スタジオトレーニングで『みんな声出していこうぜ』的な雰囲気を出す。部活かよ、と」(女性・32歳・流通)
「DVDレンタル店の暖簾の中で紳士ヅラ。人の前を通るときはなぜか軽く会釈」(男性・33歳・IT)
ただ、この辺は「気持ちはわからんでもない」と若者も寛容だ。
服装では「『自分は実年齢より5歳は若く見える』と信じている人は、蛍光色やパステルカラー系を導入する傾向がある」(女性・34歳・飲食)とも。ただ、迷惑をかけてこない限りは「なし」ではない。
「親が倒れたので休暇申請したら当然のように『奥さんに行ってもらえないのか』と。妻も会社員なんですが」(男性・30歳・建築)
そして密かに問題となっているのが、銭湯の利用方法だ。
「サウナ後、汗だくの体で掛け湯もせず頭から水風呂に飛び込む中年客が非常に多い」(銭湯経営者)
これについて、40代自称銭湯愛好者は「若いヤツが頭からバーッと入らないのは、髪のセットの手間があるからやろ」と話す。
こうしたおっさんのせいで銭湯文化が廃れないことを祈りたい。
・飲み屋ではとりあえずビール
⇒おっさんの言い分:「とりあえずビールは号令代わり。不文律でしょう」
・サウナの水風呂には、かけ湯をせず頭から入るのが醍醐味だ
⇒おっさんの言い分:「頭から入って堪能するのが、銭湯の醍醐味だから」
・妻は働いていないのが普通である
⇒おっさんの言い分:「わかってはいるけど、これは世代の問題」
・若者言葉を使えば若者に溶け込めると思っている
⇒おっさんの言い分:「異文化を理解するためには異文化語を使うのが鉄則でしょ」
・「まだ若いでしょうが~」などと若者には自虐しておくのがいい
⇒おっさんの言い分:「単純に、若さが眩しいだけです。年取ると本当に大変なんだよ」
・ジムのスタジオトレーニングでは誰かが盛り上げ役を担うべき
⇒おっさんの言い分:「みんなで気持ちよく運動したいからじゃないかな」
・DVDレンタル店の暖簾の中では礼儀正しく振る舞う
⇒おっさんの言い分:「男の世界だからね。お互いを尊重する気持ち」
・丈の短いズボンをはけばオシャレを演出できる
⇒おっさんの言い分:「おっさんは、とりあえずこれを着ればいいというのに弱いんです」
・蛍光色かパステルカラーを着れば若く見せることができる
⇒おっさんの言い分:「似合いはしなくても、老けて見えることはないでしょ」
★恋愛ジャーナリスト・おおしまりえ氏評
「風俗・飲み屋の謎ルールは今に始まったことではないです。特にサウナなど男性文化のモノに対して、儀式めいたルールを設けがちです。そして昔ながらのおっさんほど、『俺はわかってる感』を出したい人が多く、その結果、説教や情報共有などのルールが生まれる」
【おおしまりえ氏】
恋愛ジャーナリスト。10代より水商売やプロ雀士、素人モデルなど人気商売を通じて1万人の男性を接客。コミュニケーション術を研究し、年間100本以上の恋愛コラムを執筆。
― [おっさんの謎ルール]アリかナシか? ―

「とりあえず」ビールはナシ。和を尊ぶ姿勢はセーフ
<ナシな謎ルール>
<アリな謎ルール>
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