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日馬富士「ビール瓶暴行事件」は、礼儀に厳しい相撲界の“昔ながらの気質”が悪い方に出た!?

 14日、横綱・日馬富士がビール瓶で前頭・貴ノ岩を暴行したことが発覚し、報道陣の前で謝罪を行った。秋巡業中の10月下旬、酒席で口論となり、暴力をふるったとされている。日馬富士は同日の九州場所3日目から休場することが決まり、多くのファンが落胆する結果となった。果たしてなぜ、このような事態になってしまったのだろうか。その発端は、日馬富士が話している最中にも関わらず、貴ノ岩がスマートフォンを取り出していじるなどの“無礼な態度”に怒りを爆発させたと報じられている。

 さて、今回の事件は、両者ともにモンゴル出身の力士である。現在の相撲界はモンゴルから来た力士が席巻していることは周知のとおりだ。相撲の強豪高校にも多くの留学生が在籍しているという。いまやモンゴル人の存在なくして、相撲界を語ることはできないだろう。彼らの闘志や勝負に対するシビアな姿勢が評価されていることは間違いない。生まれたときから身近で相撲を見てきたという角界に詳しい男性A氏がこう言う。

「モンゴル人力士は負けても『もう1本』、昔は稽古でも喧嘩になるほどだった。かつては日本人力士もそうだったのですが……」

 しかしながら、闘志むき出しであるがゆえ、“礼儀”が問題になることもある……

相撲

礼儀や上下関係に厳しい相撲界、“昔ながらの気質”が悪い方に向かった?


「相撲は“礼に始まり礼に終わる”という武道。勝っても負けても礼儀を尽くさなければなりません」(※A氏、以下同)

 なかには、武道でもある相撲の世界で“無礼な行為”を犯してしまう人も多い。かつてモンゴル出身の白鵬が勝負が決まったあとに、さらに相手を突き飛ばす「ダメ押し」を行い波紋を呼んだ。

「外国人には、“武道”の本質的な部分まで理解することは難しいのかもしれませんね。日本で生まれたひとでもない限りは……」

 相撲は日本の国技であり、伝統文化でもある。角界にはモンゴル相撲出身の力士も多い。共通点はあるが、背景は異なり似て非なるもの。

相撲 しかしながら、日馬富士や白鵬、かつての朝青龍など、モンゴル出身の力士がすさまじい闘志で角界を盛り上げてきたことは事実だ。おそらく、その勢いは今後も続くだろう。

 とはいえ、A氏によると「最近はみんなおとなしい傾向にある」という。そのなかでも日馬富士は……。

「いまではモンゴル人もだいぶ落ち着いてしまった。これは良くも悪くも、です。日馬富士は“昔ながらの豪快な気質や闘志がある”のでしょう。だからこそ、横綱にまで上り詰められたとも言えます。日本人の力士も闘志という部分では見習わなければなりません」

 日馬富士はいわば昔ながらの体育会系な気質で、礼儀にかんしても重んじるタイプだったと関係者たちの証言でも明らかになっている。とはいえ、今回はその闘志が酒に酔っていたこともあり土俵外で爆発、先輩に対して粗相をした貴ノ岩をビール瓶で制裁するという度を越した事態に発展してしまったのかもしれない。

「バブル時代の相撲取りは、とにかく豪快だった。だれもが酒をよく飲んでいた。相撲に限らず、ほかのスポーツでも同じだったと思いますが……。相撲界は上下関係や礼儀に対して非常に厳しい世界。酒を引き金に、今回の一件はたまたま悪いほうに転んでしまったのでしょう。相撲界が今後、良い方向にいくことを願ってやみません」

<取材・文/日刊SPA!取材班>




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