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「#MeToo」ムーブメントでセクハラ・パワハラ認定された人/されない人

 人気ブロガー・はあちゅう氏の実名告白により、日本でも広がりつつある「#MeToo」。これまでに受けたセクハラ、パワハラについて、勇気を出して告白しようという海外発のムーブメントだが、「#MeTooが思わぬ方向まで飛び火した挙句、仕事がしづらい環境になった」と話すのは、大手テレビ局のディレクター・M氏だ。 「担当している番組が深夜番組なので、取り扱うネタが下ネタだったり、下品だったりすることがあります。その打ち合わせが“セクハラ”だとして、社内で通報されてしまいました。遅刻した若い子を怒鳴った同僚は、それが“パワハラ”認定されました……」 悩む男

「#MeToo」でセクハラ・パワハラ認定された人/されない人

 数年前に社内に設けられた「コンプライアンス室」から、M氏のもとに問い合わせが入ったのはつい先日のこと。部下からの告発は「M氏がセクハラをして、女性社員が傷ついている」というものだった。たしかに、M氏には思い当たるフシがあった。飲み会では部下の前で下品な言動に終始したことも数あった。しかし、まさか告発されるとまでは思っていなかったのだ。 「厳重注意で終わり、部下にも謝りました。ただ、下品な企画は今も続けていて、それなら部下をその担当から外そう、と決定したのですが……」  この決定からわずか3日後に、同じ部下から今度は「パワハラ」で訴えられたM氏。M氏が決めた担当異動が「パワハラに当たる可能性がある」として、コンプライアンス室からの指摘が届いたというのだ。いくらなんでもおかしい、と直談判したが「セクハラ」の件を持ち出され、部下の要求が一方的に通った形になったという。 「結局同じ部署に部下を戻しましたが、M氏が外れるわけにもいかず、部署内には微妙な空気が漂っている」(M氏の同僚)
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女性から男性へセクハラはお咎めなし
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