男にとっても、アソコの「パイパン化」は衛生的なメリットが大きい3つの理由
今、男性による下半身の毛の処理が広まりつつあるのをご存じだろうか? 一度やってみるとメリットの多さに、習慣化する男性も多いという。
「女性向け」のイメージが強かった下半身の毛の処理。しかし、見た目や清潔感の観点から男性の間でも人気が拡大中。このように“美容面”から剃毛や脱毛する男性が増えているが、医師の松本明子氏によれば、健康面でのメリットもあるという。
「大きく分けて3つのメリットがありますね。まずは衛生面。陰部は体のなかでも特に湿気がこもりやすい場所です。つまり、細菌にとって居心地がいい場所となり、陰毛に汗や小さなゴミがつくとそこから細菌が増えやすくなる。それ自体がすぐ問題になるわけではありませんが、細菌の種類によっては炎症を起こしたり、カビ(カンジダや白癬菌)が発生しやすくなることも十分考えられます」
性感染症の毛じらみは、陰毛があるからこそ起きる病気だ。
「陰毛に寄生し、強烈な痒みを生じます。陰毛がなくなると寄生しにくくなるので、対処方法の一つに陰毛をすべて処理するというものがありますね」
2つ目のメリットが「ニオイ」を抑えること。
「湿気がこもっていたり、繁殖した細菌がニオイの原因になることもあります。臭気を抑えるという意味でも陰毛を処理するのは有効でしょうね」
包皮に陰毛が挟まり、不快な痛みを感じたことがある男性は少なくないだろうが、陰毛を処理すればそんな悩みからも解消される。
「特に仮性包茎の場合、どうしても挟まりやすくなります。また、コンドーム装着時に陰毛を巻き込むことも。陰毛ではないですが、ギャランドゥがベルトに挟まって痛みを感じる場合もありますから、気になるようなら処理してもいいでしょう」
ただ、安易かつ杜撰なお手入れは、デメリットも生じるので要注意だ。
「毛根には体毛の傾きを感じる毛包受容体があり、毛を根こそぎ取ってしまうのは皮膚の感覚が鈍感になる可能性があります」
また、陰毛は大事な生殖器官を守るクッションとしても役立っているという。
最後に、下半身の毛の処理で気をつけるべきことは?
「処理するときも、陰部は皮膚が薄く粘膜も多いので注意が必要です。カミソリや毛抜きで処理すると毛穴や皮膚を傷つけ、毛包炎や赤み、切り傷などの原因になることも。傷があると性感染症にかかりやすくなったり、チクチクして痒くなったりすることもあるので、刺激を与えすぎないように気をつけて処理しましょう」
動物にとって、体毛は何らかの働きをするものであり、人類もまた然りだ。しかし、太古の人間と現代人はもはや生活様式がまったく別のものになっている。上手なケアをすることが、最優先の現代人スタイルなのかも。
<健康面でのメリット>
・細菌が繁殖しづらい
・臭いが強くならない
・包皮に陰毛が挟まらない
【松本明子氏】
内科医。世の中に蔓延する「偽の健康情報」に惑わされない医療情報を発信する。ブログ「内科医が教える『遺伝子から体を変える』DNA健康法」
※週刊SPA!1月2・9日合併号「2018年男の下半身はパイパンになる!」より
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