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まゆゆも読んでる『歯のマンガ』の作者はハガキ職人だった

まゆゆや人気ショップ店員も注目

――ツイッターではAKB48の渡辺麻友さんからも反応がありましたよね。 カトちゃん:まゆゆさんがRTしてくれてから一気に3000人くらいフォロワーが増えて、1万フォロワーを超えました。ヴィレッジヴァンガードのオンラインで売っているTシャツやパーカーも売り切れになって、まゆゆさん効果を実感しました。総選挙が終わった時に絵をアップしたら、まゆゆさんと指原さんがRTしてくれてめちゃくちゃ嬉しかったです。

 今もまゆゆファンの方がイベントに来てくれたり、今回の単行本を予約してくれたりと、結構根強く繋がっています。  元々モデルやデザイナーとしても活躍している店員さんが目に留めてくれたのがきっかけで、下北沢のキャンディーシロップというお店にもグッズを置かせていただいています。そういう人たちにも伝わっているんだなと思うと感慨深いですね。 ――『歯のマンガ』のどういうところが彼女たちに刺さったと思いますか? カトちゃん:自分で言うのもなんだけど、かわいいところですかね……。かわいいと言ってもらえると嬉しいです。歯の2人の関係性、友情とか優しさが見えると良いのかなと思っています。  あとは、なるべく心の闇を出さないようにしています(笑)。イヤな人が出てこないというか、わかりやすい敵キャラは作っていないので。  ファンの方は最初男性と女性が半々くらいだったんですが、今は圧倒的に女性からの人気が高いんですよ。今回の単行本の紹介の依頼も女性誌が多いし、プリクラで女子高生が「おまえ~」をやってくれたりしています。 不安すぎて

「嫌になったら歯のマンガはやめます」

――今回の単行本の作業で大変だったことは? カトちゃん:一番しんどかったのは新作の描き下ろしですね。4本のストーリー漫画を2ヶ月くらいで描かなきゃいけなくて、キツかったです。寿司屋で週6日働いていて、2歳の娘の子育てもあるので、作業は深夜になります。夏からネームを月に1本書いて、作画の作業に入れたのが8月終わり。最初は10月に発売する予定が全然間に合わなくて……。でも出せてよかったです。  寿司屋は家業で、両親と一緒に働いているんですよ。11時から23時までと拘束時間が長いので、ネタを握っている間もずっとマンガのことを考えています。それでも嫌だなぁと思ったことはないです。もしそう思ったら『歯のマンガ』はやめますよ。歯じゃ生活できないですから。 ――ご家族は『歯のマンガ』を読んでいらっしゃるんですか? カトちゃん:僕、家族にマンガ活動全般を打ち明けてないんですよ。最近、単行本の作業や販促で出かけることが多いので、仕事を休みがちになっているんですが……。一応、この単行本は家に置いています。「見てね」とも言わずにただ置いているだけです。姉経由でなんとなく知っていると思うけれど、照れくさいので。 ――今後も『歯のマンガ』は続けていきますよね。他にやりたいことはありますか? カトちゃん:いつかは短編集を出したいなと思っています。『歯のマンガ』以外にも、けつのあなカラーボーイというユニットで描いていた作品などもあるんです。それと、歯のフィギュアを出したいです。イラストを描いている友人がフィギュアやクレーンゲームの人形を作っていてうらやましいので(笑)。人気がある人は、カフェなんかもやっているんですよね~。  普段ツイッター上で活動しているので、見ている人がいるっていうのが信じられなくて、何だか空気と戦っているような気持ちなんです。連載持っているわけでもないですし。だから、リアルなイベントやサイン会に来て頂けるって本当に何にも代えがたい喜びですね。本屋さんでも「『歯のマンガ』ありますか」って聞きづらいかもしれませんが、ぜひ聞いてみてほしいです。 日々の残業でクタクタになった皆さん、『歯のマンガ』で癒されてみてはいかが。<取材・文/和田まおみ>
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【埼玉・大阪で『歯のマンガ』とカトちゃんの花嫁に会える!】
 埼玉・イオンレイクタウンmori内のヴィレッジヴァンガード+PLUSで、2018年1月13日14時よりカトちゃんの花嫁のサイン会を実施。同店で「歯のマンガ」を購入した先着50名に参加券が配布される。(電話予約・当日来店も可 電:048-990-1232)

 大阪は心斎橋のギャラリー・digmeout ART&DINERにて2018年1月18日から22日まで、「チャンミー」のふなかわ、「うまみちゃん」のはっとりかんなとの合同展を開催。原画展示やグッズ販売をするほか、カトちゃんの花嫁も在廊し、来場者の似顔絵を描くサービスも行う。また21日、22日にはサイン会も実施される。

歯のマンガ

歯はどこから来てどこへ行くのか…。本書を読めば、「歯」の謎が解ける! ?

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