“億超えトレーダー”のひろぴー氏に仮想通貨初心者の新人編集・和田ちゃんがトレード術を教わり、資産を増やしていく道のりをレポートする本連載。仮想通貨は相変わらず値動きが荒いなか、そこそこ順調にスタートしたように思えたが、和田ちゃんは取引をしばらく放置してしまったようで…… 【専業トレーダー・ひろぴー先生】 サラリーマンをしながらFXトレードで開眼。その後、脱サラして専業トレーダーに。現在の資産運用額は数億円。仮想通貨取引所などのセミナーに引っ張りだこで、ラジオNIKKEIパーソナリティも務める。初めての著書となる『少額でも月30万円儲かるビットコイン革命』を上梓 【新人編集者・和田ちゃん】投資歴0年ながら、お金は大好き。仮想通貨の知識は、最近合コンで「仮想通貨は儲かるよー」という言葉をイケメンの広告代理店マンから聞いた程度。薄給なのにZOZOTOWNと百貨店で服を買いまくっているために元手がなく、先輩編集者から「絶対に増やして返してね。これ子供の学資保険だから」という30万円を借りて仮想通貨をスタートさせることに 和田：は～～～。ひろぴー先生、どうしよう。前回指値で全部突っ込んだのはいいんですけど、このところ忙しくてしばらく取引できていなくて……気づいたらイーサリアムの値段が下がってお金が3分の2になってました。 ひろぴー：あちゃー。「塩漬け」しちゃったんですね。イーサリアムの価格が下がってしまったのにはワケがあって、去年出てきたイオス（EOS）というコインが、イーサリアムを基軸通貨としてICOするために何百億というイーサリアムを集めていたのですが、今になって独自のネットワークでICOすることになり大量のイーサリアムを手放したんです。 和田：え～。難しすぎる……。それでイーサリアムの価値が下がって、私の資産が減ってしまったんですね？ ひろぴー：そうそう。去年はイオスがイーサリアムを集めていたので、イーサリアムの需要が高まって値段も上がっていたけど、今回は反対にイーサリアムを大量に売ったので供給過剰となって値下がり。これは予想するのが難しいと思いますよ。失ってしまったものはしょうがない！　「損切り」しましょう。 和田：悲しすぎます。損切りって、下がってはいるけどこれ以上悪くなる前に売っちゃうってことですよね。 ひろぴー：その通り！まだまだ取り戻せますよ。ひとまず今持っているぶんは売っちゃいましょう。とはいえ、全部売ってしまったら和田ちゃんのモチベーションがドン底になりそうなので、半分くらいでいいと思います。 和田：は～い。 ひろぴー：諦めて別のコインで勝負する道もありですが、イーサリアムで勝負する場合は、ここから5％～10％落ちたタイミングですぐ買えるように準備すべし！慌てずチャートを見ながら取引しましょう。 和田：今回は失敗しちゃいましたが、ホントはどのタイミングで売るべきだったんですか？ ひろぴー：こんなときこそ、前回教えたレジスタンスライン・サポートライン！損切りの時もですが、新たに買いに入る時もレジサポラインを引いてください。 ひろぴー：6万7400円くらいで、サポートラインがレジスタンスラインに転じていますよね。このあと下から突き上げて上昇しようとしていますが、なかなかラインを越えてきません。本当はこのタイミングで全部清算できたらよかったですね～。 和田：く、くやしい。全部売っていれば、下落のタイミングで少し安く買えましたよね。 ひろぴー：そうやって地道に増やしていくんですよ。チャートにはいくつか有名な「型」があるんですが、今回はまさに「ヘッド＆ショルダー」（三尊天井）のパターン。このチャートが出現すると高い確率で下落すると言っていいでしょう。ヘッド＆ショルダーを知っていれば、買いポジションは損切りだし、僕なら下落を予想して新規で売る場面です。 和田：ヘッド＆ショルダー!?なんか変な名前ですね。