更新日:2018年02月06日 19:02
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成功&失敗事例から学ぶICO参加法「ICOアナリスト」が教えるサルでもわかるICO講座

 1月に入って仮想通貨市場は大荒れ模様。昨年230万円をつけたビットコインは、ついに一時80万円割れまで急落! その影響で他のアルトコインも連れ安することに。そのなかで再び注目を集めているのが、次なる急騰コイン発掘の場であるICO市場だ。上場前の割安なコインをいち早く調達できるからにほかならないが、どうやって参加するものなのか? ICOで数多く入手してきた“ICOアナリスト”のkuni(@DTkabu)氏が、その参加方法と過去の成功&失敗事例を検証!  ICOアナリストのkuni(@DTkabu)と申します。「そもそもICOとは?」ということは、第1回の記事にくわしく書きましたので、今回は、ICOの成功事例や参加の仕方について解説していきたいと思います。  ICOはとてもリスクが高い投資商品ですが、それでも世界の投資家がこぞって投資するのには理由があります。それは、有望なコイン(トークン)を安く購入できる、ハイリターンが見込めるといったものでしょうか。  ICOはイーサリアム(ETH)をベースにした「ERC-20」という規格のコインを発行して資金調達するプロジェクトが多かったのですが、最近はネオ(NEO)をベースにしたコインも数多く発行されています。  そんなNEOは1月に入って2倍以上に上昇しましたが、ビットコイン(BTC)をはじめとした仮想通貨全体の大暴落を受けて年始よりも安い水準にまで落ち込んでしまいました。まだビットコインが下がると、“連れ安”する可能性もありますが、NEOベースのプロジェクトに興味を持つ投資家が増えているだけに、再び上昇に転じる日もそう遠くないと考えています。

ICOの参加方法

 基本的にICOに参加するにはプロジェクトが受け付ける仮想通貨を保有する必要があります。 STEP1 取引所で仮想通貨を購入  多くのICOではビットコイン、ないしイーサリアムでの参加を募っています。一定のビットコインやイーサリアムを投資した見返りに、独自のトークンが配布されるのです。そのため、日本の取引所などでビットコインやイーサリアムを購入するのが最初のステップとなります。  なお、最近増えているNEOベースのトークンを発行するICOではNEOが必要になってきますが、残念ながら日本の取引所ではいまだ取り扱いがありませんので、海外の取引所でNEOを調達する必要が出てきます。 STEP2 自分のウォレット(wallet)に通貨を送る  最近では取引所から指定のアドレス(ICOプロジェクトが指定する仮想通貨の送付先)に直接送金してもOKというプロジェクトが増えてきましたが、「自分のウォレットから指定の仮想通貨を送金する」のが原則です。取引所で調達したビットコインやイーサリアムはいったん、自分のウォレットに送金しましょう。 STEP3 プロジェクトへの送金アドレスの確認  どの仮想通貨で送るかを確認してビットコインなら指定されたBTCアドレスへ、イーサリアムなら指定されたETHアドレス、NEOなら指定されたNEOアドレスへ送金しましょう。送金が終了したら、その時点でICOへの参加が完了したことになります。

現在ICO中の「Lucyd」のログイン画面。メールアドレスとパスワードを設定して登録したうえでICOに参加する

同じく「Lucyd」のICO時の購入画面。「購入 LCD 今」と若干、日本語がおかしいのはご愛嬌

「Lucyd」ではイーサリアム、ビットコインを含めてさまざまなコインでICOに応募することが可能。ここで支払いに使うコインを選択する

「Lucyd」の送金画面。自分のウォレットアドレスを登録した後、この画面でQRコードの読み込み、ないしは表示されているLucydのアドレスを自身のウォレット上で「送金先」として入力し、送金を行う

 自分のウォレットから送金する理由として、イーサリアム系トークンの場合、「スマートコントラクト」という技術によってプロジェクトが通貨を受け取ったら自動でトークンを返すという設定をしているケースがあります。  その際、自分のウォレットから送金せず、取引所から直接指定のアドレスに送ってしまうと、そのトークンに対応していないため(取引所に上場していないため、取引所のアドレスでは該当トークンが受け取れない)、トークンが消滅し、送った通貨も返ってこないという現象が起こります。これは各プロジェクトが注意喚起していますので注意しましょう!

ICOでよく出る用語

KYC/AML(Know Your Customer / Anti Money Laundering)  これは、投資家の個人情報をプロジェクトへ送る作業で、投資家として安全な人物かどうかをチェックする、また万が一のトラブル発生時に関係機関へプロジェクト側が個人情報を提出するために必要になります。文字通り、マネーロンダリングを目的とした投資は許されません。一般的には、パスポートと居住証明書を求められるケースが多いです。ICOへの参加を検討されている方は本人確認書類として、パスポートと、居住証明として国際免許証や銀行残高証明書をあらかじめ準備しておくことをおすすめします。  さて、なにやらとても面倒だなと思った方も多いかと思います。ただ、そんな手間をかけても一瞬で世界から100億円前後のお金が集まるプロジェクトすらあるのはなぜなのか?  それは他の金融商品では想像できないくらいのハイリターンが期待できるからなんです。莫大なリターンを生んだプロジェクトをいくつか挙げてみます。
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