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航空会社の女性スタッフがVIP客のセクハラに困惑「ホステスと勘違いしているのでは…」

―[セクハラ四季報]―
 大手食品メーカーの役員が、空港ラウンジで引き起こした「セクハラ」事件。役員は辞任し、セクハラ騒動の一部始終は各マスコミでも詳細が報じられた。「ひどい話だ」「有名企業の役員が信じられない」といった意見が出るなか、大手航空会社の現役スタッフからは「こんなのは日常茶飯事」といった声が漏れ聞こえてくる。
飛行機

※写真はイメージです

「私たちをホステスと勘違いしているのでは…」

「特に空港のラウンジは、VIP客や富裕層が多く、お酒も飲めるという環境からか、セクハラは日常的に起きています。ときには体を触られることだって……。今回は、お客様が一流企業の役員さんだったこともあり、航空会社もきちんと対応したようですが」  こう話すのは、現役の女性客室乗務員・Sさん(30代)。客室乗務員と、空港内のラウンジやカウンター業務を行うグラウンドスタッフとは明確に立場は違うが、ラウンジの担当者からは頻繁に「要注意客」の情報が上がってくるのだという。 「たとえば、ラウンジで泥酔するくらいまでお酒をお飲みになってご搭乗するお客様の情報などは、地上と機内で共有します。泥酔したお客様の影響で出発時間が遅れたり、機内トラブルになることもあるため、私たちにとっては重要なことです」  国内線のハイクラス席、国際線のビジネスクラス、ファーストクラスでのサービス経験もあるSさんも、これまで機内で様々なセクハラ行為を受けてきた。それは「性的な嫌がらせをされた」と簡単に言い切れないほど、卑劣で悪質なものだ。 「ビジネスやファーストなどにご搭乗のお客様ですから、社会的な地位も高いはずですが、なかにはお酒を飲まれると豹変する方もいらっしゃいます。彼氏の有無を聞かれるくらいはよくあることで、フライトが終わったら食事に行こうとか電話番号を教えてなど、ナンパしてくるようなお客様もいます。なかには盗撮されたり、体を触られた経験があるというスタッフもいますね」
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厳しく接すると、運航に支障をきたす場合も…
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