航空会社の女性スタッフがVIP客のセクハラに困惑「ホステスと勘違いしているのでは…」
飛行機内は、公の場とはいえ密室だ。セクハラ客に対して厳しく接してしまうと、逆上されたりして、運航に支障をきたす場合も考えられる。よって、航空会社としてもスタッフとしても、ことを穏便に済ませたいと考えがちで、セクハラ客に対し毅然とした対応がとりずらいという現実があるらしい。また、特に中高年富裕層の男性客の一部には、客室乗務員をホステスか何かと勘違いしているような向きもあるという。
「ビジネスやファーストでサービスを行っていた時『お前みたいなブスはエコノミーだろ』と言われたこともあります。もちろん、容姿や清潔さ、立ち振る舞いについて、私たちには求められるものが厳しいことは承知していますが、それとセクハラはまったく別問題。どんなに頑張って客室乗務員になっても、いつまでも『女だから』とか『女のくせに』というふうにみられる立場なんです。悔しい思いをすることもあります」
最近になってやっと語られるようになった、セクハラ・モラハラ問題。冒頭で紹介した食品会社役員のセクハラ騒動が報じられたことも「画期的だ」と現場からは安どの声が上がっているという。<取材・文/山口準>
― セクハラ四季報 ―新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。
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