ポニーテール禁止、運動会での応援NG…生徒を苦しめるブラック校則の数々
昨年、大阪府の公立高校で地毛を無理やり染髪された生徒が府を提訴した。最近では、銀座の泰明小学校で、一式8万円を超えるアルマーニの標準服の導入が話題に。
「ブラック校則をなくそう!」プロジェクトを手がけ、全国の校則を調査する荻上チキ氏は学校側の問題が可視化する原因をこう語る。
「人権意識の高まりが、学校版の♯MeTooのような動きとなり、世間がおかしいと感じる校則が問題視されるようになりました。生徒の人権に対する意識を、学校側が高めることが大切です」
<耳を疑うブラック校則>
※「ブラック校則をなくそう!」プロジェクトより
●ポニーテール禁止
「男子の欲情を誘うから」という理由で禁止に。「痴漢をされるような服装がダメ」という、時代遅れの考え方と同等な校則
●日焼け止め・リップ禁止
「オシャレだからという理由で禁止だが、日焼け止めは本来肌を守るためなので全員すべき」(荻上氏)。リップはトイレ以外で禁止
●カイロなど防寒具禁止
昔からの規則に新しいモノを足すのがそもそもダメなことが多い。マフラー、手袋など、子供の健康を守るためのアイテムも全部禁止
●運動会での応援禁止
「応援団以外の応援はダメという校則。先生が応援している人がいないかチェックして回る。何のための運動会なのか」(荻上氏)
― 常識崩壊する学校が危ない! ―
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