ロボットが面接って…。話題のAI面接に、就活生のホンネは?
とはいえ、「AIに関心を持つ企業は増加傾向にある」と、リクルートキャリア就職みらい研究所の増本全主任研究員は語る。
「検討している割合は大手企業の4社に1社(約23.4%)に上ります。大手企業が次々に導入すれば、一気に採用活動のメインになる可能性もあります」
現状、AI採用のメリットは「効率化」と「公平性」だ。しかし、「AIが採用の現場から人材の多様性を奪う」といったデメリットがあるのではという不安の声もある。ある大手企業の人事部は「AI採用で通りやすいES対策などが出てしまったら、コピペが横行してしまう」という理由で、今年はAIの利用を見送った。
しかし、いくら売り手でも、ペッパー君が面接相手でなくてよかったと、記者は考えてしまう。
【田中 潤氏】
現役数学者で、データサイエンティスト。人工知能サービスを提供する会社・Shannon Labの代表取締役。近著に『誤解だらけの人工知能』(光文社刊)
― 就活[売り手市場]のバカ騒ぎが止まらない ―
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