更新日:2018年04月11日 19:23
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就活生のウソを根に持つ人事部「『御社が第一志望です』と言ったのに…」

 ’17年卒の記者も、「売り手市場でいいね」と大人に揶揄されたが、今年の4月に入社した’18年卒はそのさらに上をいく。そして、この空前の売り手市場では、採用担当者の負担も大きい。ある大手不動産の採用担当者は、こう語る。 説明会

優秀な人材の争奪戦。少しでも自社をよく見せる工夫を凝らす

「ウチは人気業界なので、よっぽど優秀じゃないとMARCH以下は通らない。でも最近の内定辞退率は上がっています。人員確保が最優先なので、辞退が一番キツい」  しかし、エントリーシート(ES)で頭を使ってない学生が増えてきたと嘆く。 「頑張ってきたことに『就活』と書く学生が意外と多いんです。『どれだけ人生空っぽなんだ』と、頭にくるし、読む時間の無駄です」  また、人事こそウソを根に持つらしい。 「採用後に同じ業界の人事で集まって飲むのですが、そこで狙っていた学生の発言を皆で照合するんです。『御社が第一志望です』と言ったのに入社せず、業界上位に行ったヤツは、絶対に忘れません」(某業界採用担当)  某人材大手企業の採用担当者は、優秀な学生の確保に躍起だ。 「学生に寄り添うという名目で、アルバイトに誘ったり、自社の社員を何人も紹介して何とか説得しようと試みます。就職解禁日の6月1日に、絶対に取りたい学生の数人には内定を出しますね。ただ、会社に合わずに辞められるのが最も双方にとって不利益なので、そこの吟味はしっかり重ねます」
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