エンタメ

ゆずの新曲が“ネトウヨ化”と物議。「靖国、国歌、国旗」はネタか本気か

 2人組フォークデュオの「ゆず」が4日にリリースしたアルバム『BIG YELL』。  その中の「ガイコクジンノトモダチ」という曲が物議を醸している。  外国の友人は日本への愛を素直に表現できるのに、なぜか日本人の「僕」はためらってしまう――そんな微妙な愛国心を歌った詞に、<国歌はこっそり歌わなくっちゃね 美しい日本>や、<君と見た靖国の桜はキレイでした>などのフレーズが登場するからだ。作詞・作曲は北川悠仁(41)。 ゆず

ネタじゃなくて本気でした

 こうした「ゆず」の“ネトウヨ化”に、ジャーナリストの津田大介氏(44)や映画評論家の町山智浩氏(55)も反応を示した。  特に町山氏は<国歌はこっそり歌わなくっちゃね>という一節に注目。「現実は、君が代に起立しない教師は減給されるのに」とツイートし、北川悠仁の認識に異を唱えていた。北川の母親が神道系新興宗教の教祖をしている影響では? とツイートしている人もいた。  もっとも、ポップソングの歌詞を額面通りに受け取るわけにはいかない。実際、SNSでは典型的なネトウヨ像を描いた「皮肉でしょ」と見る人もいた。しかし『音楽と人』(2018年5月号)に掲載された北川悠仁のインタビューを読むと、これが本気だと分かる。 「文章にして読み上げると危険そうな内容も、ポップソングにしちゃえば、何だって歌にできるな」 「自分が大切だと思うことは、ちゃんと伝えたくて」と語り、この曲が愛国心を歌ったものだと認めているのだ。  筆者は、個人の思想についてあれこれ言うつもりはない。立場を明確にしておけば、町山氏のツッコミに共感するけれども、それで北川悠仁を問い詰めたいわけでもないし、そうするほどの価値もないと思っている。  『音楽と人』のインタビュアーは「かなり強い右寄りの思想」を感じたというが、残念ながらここには右も左も思想も政治も存在しないからだ。
次のページ right-delta
青年の主張+ほんわかフォーク
1
2
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート