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運動不足解消には「一日10回スクワット vs 週末に子供と遊ぶ」 どっちが効果的?

 書店に並ぶ健康法をテーマにした本は、しばしばベストセラーになる。だが、巷にあふれる健康法は、サラリーマンが実践するのは難しい。食事の予算はあるし、仕事は多忙を極める……そんなサラリーマンのために今日から絶対に実践したい“マシ”な習慣を紹介する。
スクワット

日頃の運動不足対策にせめて昼休みにスクワットを……と試みるが、果たして効果は?

一日10回スクワットvs週末に子供と3時間遊ぶ

 成人男性の一日の理想的な消費カロリーは約2200kcalと言われている。だが、たとえ1時間ランニングをしても消費カロリーは約600kcal程度。相当な運動量が必要なのがわかる。ただでさえ平日は残業や接待で時間が取られるのに、ジムに通い続けるのは普通のサラリーマンにはムリだろう。  では、最低限の運動として一日10回スクワットをするのと、平日の運動を諦めて週末に子供と公園で遊ぶのとでは、どちらが運動効果が期待できるのだろうか。  エビデンスに基づくダイエットの方法を紹介するブロガー・鈴木祐氏は「よほど運動不足ならまだしも、一日10回スクワットなんてほとんど意味ないですよ」と一蹴。たとえ毎日100回やったとしても、公園で3時間子供と遊ぶほうが結構な運動量になるという。毎日しょぼい運動をするより、週に1回でも体に負担のあることをしたほうがよいのだ。  同じく、子供と遊ぶほうが圧倒的によいと答えるのは、脳と運動のメカニズムに精通している精神科医・樺沢紫苑氏。 「筋トレよりも子供と遊ぶほうが楽しみながらでき、コミュニケーションが癒やし効果も生むので一石二鳥。私もジムに通っていますが、エアロビクスを受けています。規則性のない運動のほうが総合的に脳にもよいからです」  公園で子供と遊ぶとなると、走る・しゃがむ・登るなど、結果的にいろいろな運動をするのでカロリー消費を加速させ、さらに子供との会話が脳の刺激にもなるという理屈らしい。  もちろん子供と遊ぶ環境にない人でも、3時間程度見知らぬ場所へ散歩に出掛けたり、手が届きにくいところの部屋の掃除をするなど、慣れない動きをすることで効果があるというのは同じ。  毎日の筋トレを細々と続けるくらいなら、週末に体を動かすような趣味や家事をしたほうが、ジムに行かずとも現実的な運動不足解消になるのだ。 【樺沢紫苑氏】 精神科医・作家。札幌医科大卒。脳と運動の関係や生産性に関する研究多数。著書に『神・時間術』(大和書房) 【鈴木 祐氏】 NASM公認パーソナルトレーナー、ブロガー。著書に『服用危険』(鉄人社)、『一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書』(扶桑社) ― 不健康なのはどっち? ―
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