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セクハラ福田次官はなぜ出世頭に? 財務省内での意外な評判

 森友文書改ざんをはじめ、問題が山積みのなか、財務官僚のトップ・福田淳一事務次官に向けられたセクハラ疑惑。「おっぱい触っていい?」などの発言について本人は否定していたが、ついに辞任が発表された。今後は裁判で争っていく考えを示したが……。 財務省 そもそも財務省に入るような人たちとは、どんなタイプが多いのか。国家公務員一種の合格者のなかでも特に成績優秀者が集まっていると言われる財務省。とはいえ、財務省に対して「あんな人がトップにいる組織って大丈夫なの?」と不安を覚えた人も少なくないはずだ。

財務省内ではあの程度の発言は“特に気にしない”

 一連の事件で国民の視線は厳しくなるばかりだが、その体質や文化とはどのようなものだったのだろうか。「もともと財務省の内部ではセクハラが横行していました」とは財務省関係者の男性・A氏だ。 「財務省には、男勝りな女性が多いというか……そういった発言も特に気にしないという風潮があります。結果的には、その辺の認識の甘さが今回の事態につながったと言えます」  省庁のなかでも業務量が多く厳しい環境と言われる財務省。現在、女性職員は増えつつあるというが……。福田氏の女性に対する対応はどうだったのだろうか。 「男性であれ、女性であれ、対応や扱いは変わらない。良くも悪くも同じで、なんでもありというか……女性だったら嫌だろうな、ということでも平気でする」  テレビ朝日の女性記者への一連の発言は、普段の言動がそのまま出てしまったのか。  福田氏といえば、東京大学法学部を出たのち、昭和57年(1982年)に入省したエリート中のエリートだった。それまで勉強漬けの毎日だったことは想像に難しくないが……。どういったタイプが財務省で出世していくのだろうが。 「財務省にはガリ勉が多いように思われるかもしれませんが、そんなことありませんよ。普通の企業といっしょです。基本的にはコミュニケーション能力があって優秀な人」  そんななかで、福田氏はいかにしてトップまでのぼりつめたのだろうか。 「もともとコミュニケーション能力が高かったのですが、麻雀で人脈を培ったと言われている。難しそうな案件も福田さんに頼めばすんなりと通っていった。だれとでも麻雀でつながっていた印象です」  かつては、どこの会社にも毎晩飲み歩いていたり、麻雀ばかりしていたりするのに、妙に要領よく仕事の話をまとめてしまうおじさんがいたと思うのだが、福田氏はそんなタイプの典型だったのかもしれない。

リーゼントに麻雀…省内でも異色だった

 22日に放送された「サンデーLIVE!」(テレビ朝日系)では、福田氏の神奈川県立湘南高校時代の写真が公開され、「リーゼントだった」という証言も出た。学歴などを見ればエリートであることに違いはないのであろうが、財務省のなかでも“異色の人材”だったといえるだろう。内部からこのような声もあがっているらしい。 「基本的には真面目な人が多いし、事務次官の問題は事務次官の問題なので、職員は関係ない。財務省内では、不祥事が起こりすぎて、もはや来年は新卒が集まらないのではと言われています」  官僚は日本最難関の職業のひとつだが、最近は問題が続出、与野党の追求や国民の非難に晒される毎日。一般的には入るのが難しいと言われる財務省。今回の件で倍率が下がり、来年はねらい目になるかもしれない。<取材・文/日刊SPA!取材班>
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