とにかく荒れるNHKマイル 波乱の立役者となる大穴馬は…
僕は5枠10番・パクスアメリカーナに注目しています。
前走は、今年から当レースのトライアルとして開催されることになったアーリントンC。そのレースでは、最内枠でややスムーズさを欠きながらも2着を確保しました。切れるタイプではありませんが、追えば追うほど伸びる馬で、こういったタイプは相手強化にも対応できる上に、長い直線を生かして差しが届く今の東京コースにも合います。また、真ん中付近の枠に入り、馬群に包まれずに運べる点もプラスになりそうです。
また、1枠1番・カツジも面白い一頭です。ただ、最内枠はやや不安です。器用なタイプなので難なくこなす可能性はありますが、できればもう少し外寄りが良かった。そういう意味では最後の運(=枠順抽選)のところでピースがハマり切らなかった気がします。もっとも、戦績(前走・ニュージーランドTで1着)の割に、派手さに欠けるので人気しづらく、盲点となりやすい馬の可能性もありますし、上位争いに絡む可能性は高いと見ています。
もっとも、この二頭は実力が十分評価されていないとはいえ、それなりの人気はするでしょう。ですから、「NHKマイルC=大波乱」のイメージにふさわしい大穴馬も2頭挙げておきます。
まず1頭目は8枠16番・ミスターメロディ。前走は初芝でファルコンSを制しての参戦となりますが、恐らく距離実績(これまでのレースはすべて1400m以下)がネックとなり人気を落とすと考えられます。しかし、先行勢がそれなりに揃った一戦で、外枠から運べるのは有利。過去のレースを見ても、とてもセンスのある馬で、初マイルでいきなり距離を克服できる可能性がありそうです。
さらなる大穴となると、大外の8枠18番・ロックディスタウン。もともと2歳時には2戦2勝で牝馬路線の主役と目された馬でした。ただ、お父さんのオルフェーヴル譲り(?)とも思われる気性面のモロさがあり、ここ2戦はまったく見せ場なく敗れて人気が急落しています。しかし、重賞実績がありながらも近走の不振で人気を落とすのは、一昨年のレインボーラインと同じパターン。大外枠&ハイペースで折り合いさえつけば、一変の余地もあるのではないでしょうか?
いずれにしても、かなり伏兵候補の多い一戦。手を広げるなら思い切って手を広げる、絞るならワイドなどを上手く使って対応したい一戦です。
より詳細な最終結論は、TARO氏のブログ「TAROの競馬」でレース当日朝に発表される。ぜひ参考にして、勝負の一助として欲しい。
構成/宮下浩純 長谷川大祐(SPA!)
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