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天皇賞(春)は“穴を買い切る勇気”が勝利を呼び込む 今年は大荒れ注意報!

決戦の地京都競馬場

天皇賞(春)が行われる京都競馬場。3200mを有利に走れる馬とは?

 今週日曜日は、競馬界の伝統の一戦「GⅠ・天皇賞(春)」だ。  宝塚記念まで続くGⅠラッシュで一山当てるためにも、ここで波に乗っていきたいところ。そこで人気競馬ブロガー・予想家のTARO氏に勝負のポイントを伝授してもらった。TARO氏は昨年、『回収率を上げる競馬脳の作り方』を上梓し、競馬関連書籍としては異例のヒットを記録。天皇賞当日には続編となる『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』が発売となる。  回収率が飛躍的に上がる予想方法とは、いかなるものなのか?  TARO氏の予想理論・馬券哲学を参考に、今年こそは“買えなかったあの馬券”を手にして欲しい。

2018年天皇賞(春) TAROはこう読み解く

 多くの競馬ファンが陥る罠が「強い馬を探す」ことです。過去の戦績や調教、持ち時計などを比較して、どの馬が強いか? 速いか? を見極めようとする。しかし、氾濫する膨大な情報を駆使して見極めた“強い馬”とは、結局は無難な人気馬です。それではオッズがつかず、勝ったり負けたりを繰り返しながら、回収率はじり貧になります。  一方、競馬とは数km走って最後の着差が数cm、数十cmという世界です。特にGⅠのようなビッグレースになるほど、出走馬の実力は拮抗してくる。そうなれば、能力的に上位の馬がすんなり勝ち切れるほどレースは簡単ではなく、わずかな有利・不利で着順は容易に入れ替わります。そして、有利にレースを運んで実力以上の結果を出した馬が勝つことで、万馬券などの高配当が生まれる。  つまり、競馬予想の本質とは、“強い馬探し”ではなく“有利を受けて走る馬探し”なのです。  この“有利・不利”という着眼点からすると、近年の天皇賞(春)は極端な傾向が表れています。  過去10年で1枠に入った馬が5勝。そのうち2009年のマイネルキッツは12番人気、2011年のヒルノダムールは7番人気、2012年のビートブラックは14番人気での勝利でした。  競馬は陸上競技のようにコースがセパレートではないので、当然、内枠に入って最短距離を走れた馬が有利となります。天皇賞(春)のような長距離レースになれば、なおさらです。ただ、実際には馬場や展開などの要素もあり、一概に言えない面もあるのですが、少なくとも天皇賞(春)においては内枠有利が顕著になっています。  また、スピード全盛の現代競馬において、京都芝3200m外回りという普段ほとんど使われないコースであることもポイントです。言うなれば、ほとんどの馬にとって、普段のレースとは異なる特殊条件下での競争ということ。それゆえ、過去の実績があまり当てにならず、実力が足りなくても京都外回りの走り方・勝ち方を知っている馬が有利となります。  2010年に16番人気で3着に入って波乱を引き起こしたメイショウドンタクは、京都外回りの比叡S(1600万条件)での勝利実績があり、なおかつ内枠のアシストを受けて激走。2012年に14番人気で勝利したビートブラックにも、京都外回りの菊花賞で3着という実績がありました。
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「今回の天皇賞(春)は、おそらく荒れる!」
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回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド

競馬関連の書籍としては異例の大ヒットとなった、競馬予想家・TAROの『回収率を上げる競馬脳の作り方』の第二弾。

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