更新日:2022年12月28日 18:12
スポーツ

“荒れるGⅠ”ヴィクトリアマイルは隠れた馬の適性を見抜けば一撃を呼び込める!

ベタに行くならリスグラシュー&アドマイヤリードだが……雨予報で“あのGⅠ馬”が浮上!?

 上記を踏まえて、ベタな……というかオーソドックスな狙いならばリスグラシュー。同じ舞台の東京新聞杯で牡馬相手に完勝、前走は脚を余した感がありました。ただ、少し外寄り過ぎる枠順は気になるところ。それならばアドマイヤリードの連覇に期待する手もあります。鞍上は、大一番にめっぽう強いデムーロ騎手。先週のギベオンでもキッチリ2着を確保したように、「混戦=騎手の腕の見せ所」となるので、人馬一体の絶妙な騎乗を見せる同騎手は頼りになります。  順当に予想すれば、この2頭は外せないことになりますが、一つ気になることがあります。それは…… 「外枠が差し馬だらけ」  こうした偏りは、隊列・展開を考えるうえで極めて重要です。逃げるカワキタエンカは4枠7番、先行する各馬も総じて内枠に固まりました。東京芝自体は内有利ではありませんが、内枠からスンナリ先手を取り、外枠の差し馬がけん制し合う展開になれば、当然、前が楽になる。このように隊列・展開を考えると、やはり極端な外よりは内が有利との想像が働きます。  そこで怖いのは内に入った先行馬、特にレッドアヴァンセ&ジュールポレールの“阪神牝馬Sちょい負け組”の2頭です。  レッドアヴァンセは絶好枠に加えて、得意の東京コースに替わるのが大きな追い風。先週は藤岡佑騎手がGⅠ初制覇となりましたが、北村友騎手もいつGⅠを勝ってもおかしくないジョッキーです。ちなみに、半兄クラレント、半弟レッドヴェイロンはともに東京1600mのNHKマイルC3着。母・エリモピクシーはこの舞台にめっぽう強い血統で、成長力もあるので、5歳で一気に頂点まで駆け抜ける気配は十分です。  一方、ジュールポレールは昨年の3着馬。前走は久々ということもあり、ちょっと弱気に行き過ぎたように見えました。しかし、昨年も内枠から荒れ馬場を苦にせず3着にきているので、リピーターの多いこのレースで再現がありそうです。  そして最後に、超大穴の可能性を秘めた一頭をご紹介しましょう。それは3枠5番のレーヌミノルです。  というのも、レース当日は雨予報。それも発走直前に降り始める可能性があり、“降雨による特殊馬場での有利・不利”を考慮する必要があります。本馬は稍重の桜花賞を制覇し、同じく稍重のマイルCSでもイスラボニータを抑えての4着。マイルCSの上位3頭はペルシアンナイト・エアスピネル・サングレーザーといずれもGⅠクラスの実力馬でした。  マイルCS以降は、1400m・1200m・1200mと距離を縮めて掲示板を外していますが、隠れたマイル適性、重馬場適性が、この大舞台で爆発する可能性は十分にあるでしょう。  思い返せば、僕が200万円以上の払い戻しを受けた‘13年・阪神カップも、勝ち馬・リアルインパクトの隠れた1400m適性を見抜いてのもの。大衆が気が付かない馬の実力・適性を見抜くことも、回収率を底上げする大きな武器の一つなのです。  より詳細な最終結論は、TARO氏のブログ「TAROの競馬」でレース当日朝に発表される。ぜひ参考にして、勝負の一助として欲しい。 構成/宮下浩純 長谷川大祐(SPA!)
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