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池田エライザ、上京当時は引きこもりだった!? “こじらせ女子”を演じて振り返る

池田エライザ 7月7日公開の映画『ルームロンダリング』で主役を務める池田エライザ(22)。ワケあり物件に住み込んで事故の履歴を帳消しにし、次の入居者が決まるまでに事故物件をクリーンな物件へと浄化する仕事に就く女子が、殺人事件に巻き込まれていくうちに、大人に成長していくコメディである。

 『CanCam』モデル時代には、SNSで「エライザポーズ」を流行らせ、絶大なフォロワー数を獲得。映画『みんな!エスパーだよ!』(2015年)のヒロインに抜擢されて以降、女優としても快進撃中で、今年の映画出演作は7本にも上る。若干22歳にして様々な分野で才能を見せる池田エライザに、映画やSNSに対する想いをインタビューした。

孤独と付き合える“強さ”と自分に向き合えない“弱さ”


――演じられた御子はコミュ障で幽霊が見えてしまうオカルト女子ですが、一方自分探し中のふわふわとしたキャラクターですよね。どのように役を解釈したのですか?

池田エライザ池田エライザ(以下、池田):御子ちゃんは、友達もカレシもいない、「化粧っ気もないわね」と指摘されるほどオシャレもしない女の子。しかし、決して不幸でも惨めでもなく、孤独と付き合う強さがあります。反面、自分と向き合う強さはまだない……。

 そんな“こじらせた”御子ちゃんが、様々な幽霊や人間と出会い触れ合うことによって、自分の世界を少しずつ広げていき、幸せを知っていく物語だと解釈しました。こじらせた分だけ幸せになれる――悩みを抱える方達にこの想いが伝われば嬉しいです。

――変り者の御子と池田さんご自身の共通点はありますか?

池田:御子ちゃんのスローペースな空気感は、私のプライベートにかなり近いかも。私も彼女のように、3日間お休みをもらえれば、3日間ずっと家で本を読んでいるタイプなんです。自分のテリトリーのなかで気ままに生きている感じは似ていますね。ただ、私は御子ちゃんほど内弁慶じゃないし、こじらせてはいないかな(笑)。

池田エライザ――最初に脚本を読んだときの感想は?

池田:この物語に出てくる幽霊や人間って、実は世間を表しているんじゃないかなと思いました。登場人物達は、私たち皆のどこかに共通するところがあります。ふとした瞬間に自分の日常を思い出す物語なのかなって。

――「20年間ずっと下ばかり見ていた」、「犯人が見つかっても天国に行けないかもしれない」、「何を恨めばよいのかわからない」。幽霊が放つセリフに、現代人が感じている“閉塞感”が表れていたように思いますが、池田さんもこういった閉塞感を感じるときはありますか?

池田:役者という仕事は、常に探求することが必要です。自分に答えがなくても、それでも心を開放して、人に提供しなくちゃいけない。こういう心の作業を続けていると閉塞感に襲われて、思考を止めて楽になりたいと思う瞬間があります。ガムシャラに頑張って答えを求めるのか、考えるのを止めてただ時間を風化させるのか……。映画の御子ちゃんも、ある意味考えることをやめてしまっていますよね。

池田エライザ

「自分の日常に感謝する」作品のメッセージ


――鬱々とした幽霊に比べて、オーバーステイの外国人達が活き活きと生きている姿が対照的でした。

池田:オーバーステイの外国人に限ったことではないんですが、日本にいる外国の方は、日常の幸せな瞬間を生活に取り込むのが上手だと思います。私の母もスペイン系フィリピン人ですが、私がネガティブなコメントをすると、それをポジティブなものへ変換するのが上手い。「家族に囲まれて生きているだけで素晴らしくない?」、「ありがとう」って。自分の日常に感謝する――本作には、そんなメッセージも込められていると思います。

ルームロンダリング

(c)2018「ルームロンダリング」製作委員会

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カバンひとつで上京した

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『ルームロンダリング』
7月7日(土)、新宿武蔵野館、渋谷HUMAXシネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
配給:ファントム・フィルム




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