大人の発達障害“グレーゾーン”の人たちの悩み――なんとか日常生活は送れるけれど…
オムさんと同様にADHD傾向がある石田圭吾さん(仮名・30代)は「グレーゾーンの人同士で話すと、いろんな“あるある”が出てくる」と言う。
「よく共通するのは、聞き取りが苦手ということ。雑音が大きい場所にいると集中できないし、『あれをこうして』とかふんわりした指示だと意図が汲み取れないんですよね」
石田さんは長年建設会社で働いていたが「やっぱり自分は集団生活に合わない」と昨年退社し、現在は失業保険で暮らしている。
「会社に居場所がないと感じつつも、『それでも障害者になるのは抵抗がある』と、身動きがとれない人は大勢いるはずです」(石田さん)
こういった社会の陰で耐える、グレーゾーンの人たちに光が差すことはあるのだろうか。
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『発達障害グレーゾーン』 徹底した当事者取材! 発達障害“ブーム"の裏で生まれる「グレーゾーン」に迫る |
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