更新日:2018年08月16日 15:31
エンタメ

日テレと真逆の番組作りを…「池の水ぜんぶ抜く大作戦」の伊藤P、テレビマンの心意気を語る

“視聴率三冠王”の逆をいく番組作り

「バラエティは原則、『非日常でなければいけない』と思っています。普段の生活で体験しえないものが見られるかどうか。昔からそうなんですが、今それを我々がやれているのか? ということになりますよね」  基本的には「他局の番組はあまり気にならない」という伊藤氏だが、番組作りをするうえで参考にしているものがあるという。 「日本テレビさんはリサーチと分析に基づいた番組作りをしているらしいので、あえてその逆を行く。日テレと真逆をやっていれば、それに近いものができるんじゃないかという僕の中の方程式があるんです(笑)」  伊藤氏はバラエティ、そしてテレビの未来についてこう語る。 「今は『テレビが面白くなくなった』というよりは、日本人が色々な『面白い』を知ったことで、ハードルがどんどん上がってきているんだと思います。テレビ業界は、そのハードルが上がっているのに、気づくのが少し遅かったのかもしれません」  とはいえ、テレビが発するものが世の中の中心にあるという状態は当面続いていくとも語る。 「だからこそ、色々なコンテンツが生まれ選択肢も多くなっていく中で、テレビが中心にいるためには『すこぶる面白いもの』『すこぶるくだらないもの』『すこぶるためになるもの』を真摯に作っていかなければならない、と思いながら番組を作っています。そうすれば、その選択肢の中にテレビもしっかり入ってくると思います」<取材・文/週刊SPA!取材班> 緊急 SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦『緊急 SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』(テレビ東京) 危険生物に悩まされる近隣住民の SOS に出動!外来種が大量発生し困っている池の水を全部抜き、何が潜んでいるのかを大調査!そこには予想だにしない生物の姿が!? 次回放映は9月2日(日) 【伊藤隆行氏】 テレビ東京 制作局プロデューサー。1972年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、テレビ東京に入社。担当番組は『モヤモヤさまぁ~ず2』『池の水ぜんぶ抜く大作戦』『にちようチャップリン』『さまスポ』『おしゃべりオジサンとヤバイ女』『やりすぎ都市伝説』など ― テレビはやっぱり面白い! ―
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