66歳で住宅ローンが月18万円…働き続けないと破綻する家庭の誤算
「それが、一時期は2000万円ほどあった貯金も500万円程度しかなくて。これは生活費の補塡分として取っておきたいんです」
実は、数年前に父親が亡くなったことで母親が心身共にダメージを受け、持病が悪化。介護が必要になり同居することになったのだが、自身も精神的なダメージや老老介護に疲れ果て、2年近く働けなくなってしまったのだという。
「その間の収入はゼロ。母の年金も微々たるものなので、貯金を取り崩して家のローンや生活費に充てたために一気に貯金が減ってしまったんです。でも、このまま働き続ければ、10年後にはローンも返済し終えるし、来年からは65歳の妻の年金も入るようになる。自営業だから定年はないし、もともとやりがいを求めて独立したわけですから、『生涯現役』をモットーに必死に生きています」
ローンを払い終えるのが76歳。働けない時期が訪れると一気に破綻する綱渡り状態だ。
《岸谷大介さん(仮名)の仕事とお金》
現在の仕事 自営(機械系)
現在の年収 300万円前後
現在の年金額 月15万円
貯金額 500万円
住宅の間取り 3LDK(80㎡)
住宅ローン 月18万円
《死ぬまで働く世代へのアドバイス》
60歳以降に起きる不慮のトラブルも考えローンを組むべし!
― [死ぬまで働く]入門 ―
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