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66歳で住宅ローンが月18万円…働き続けないと破綻する家庭の誤算

 平均寿命は4年連続過去最高を更新し「人生100年時代」といわれる一方で、年金制度はいつ破綻するかわからない昨今。もはや定年後も働くのは当然、死ぬまで働き続けるしかない時代の生き抜き方とは? 住宅ローン

住宅ローンが重くのしかかる! 働き続けないと破綻は必至!?

 働き続けることで生活は成り立っているが、実質破綻状態。そんな65歳以上の世帯は案外多く、岸谷大介さん(仮名・66歳)もそのひとりだ。大手建築会社を35歳で退社して独立し、機械・電気系の会社を立ち上げた。 「現場を離れて管理職に就き、どんどんやる気や生きがいを失っていく上司たちを見ていると、どうしても自分は同じ道をたどりたくなかった。生涯現役を貫くためにも、起業する道を選びました」  会社が軌道に乗るまでは借金まみれの極貧生活。しかし、その後は順調に業績を伸ばし、結婚、子供の誕生と順風満帆な生活が続く。 「バブルがはじけた後も、普通のサラリーマンよりは少し多く稼いでいたため、生活水準も上がり、今思えば気がつかないうちに贅沢もしていました。そして46歳のときに横浜市内に6000万円のマンションを購入。貯金は手元に残しておきたかったので、頭金なしでローンを組みました」
横浜

※写真はイメージです

 だが、不景気の煽りを受けて収入はその後下降の一途。現在の年収は300万円台まで下がる。とはいえ借金時代もコツコツ払っていた年金の月15万円を合わせれば月収は40万円超。夫婦で生活していくには十分なのでは? 「66歳の今も家のローンで月18万円ほど引かれるので、実際の生活費は20万円ちょっとなんです」  65歳以上の夫婦に必要なひと月の生活費は22万円程度といわれているので、ひと月の収支は実質赤字だ。貯金を取り崩してでもローンの返済に充てるべきでは?
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老老介護で予定が大きく狂った
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