F1後半戦「トロロッソ・ホンダに相性がいいサーキット」はどこなのか?
担当A:ホンダのパワーユニットは、メルセデスAMG、フェラーリ、ルノー、そしてホンダ。4メーカーのなかでは一番非力なパワーユニットですが、第7戦カナダGPで、浅木スペシャルとも言うべき待望のスペック2が投入されました。ルノーには追い付いたんですか?
米家:ほぼほぼ同じレベルにはなりましたが、パワーを上げたぶん、少し扱いずらくなってしまったようです。トラブルも発生し、今シーズンに入ってもう克服できたと思っていたはずの信頼性も完璧とは言えない。
担当A:夏休み明けにはスペック3が投入されると聞いてます。いつの予定ですか?
米家:すぐには出ないでしょうね。大きいアップデートをまとめて入れようとしているみたいです。新バージョンを入れるチャンスはあと1回か2回しかないですから。
担当A:当然、鈴鹿には間に合いますよね?
米家:そうあってほしいけど、それもどうかわからないですね。それくらい大きなアップデートを入れてくるみたいですけど。
担当A:ホンダにはメルセデスAMGやフェラーリが使っている予選スペシャルモードはあるんですか?
米家:メルセデスAMGやフェラーリが使っているような点火時期を早めてノッキングを頻発させながらもパワーをひねり出す予選モードは、まだ実用化できてない。それも予選でのタイム差が大きくなる要因になってます。
担当A:開発はしている?
米家:しているようですが、エンジンに負担がかかるのと、どれくらいダメージを負うのかを正確に把握してコントロールできないと使えない。実戦投入するまでにはまだかなりハードルが高そうです。
担当A:話を聞けば聞くほど厳しい状況ですが、後半戦の巻き返しに期待せずにはいられません。しかし、後半戦はベルギーとイタリア、超高速サーキットが続きます。
米家:スパとモンツァは相当厳しいと思います。ですから過度な期待はせず、パワーユニットでいえばルノーと同等なわけだから、別格のレッドブルを除くルノー搭載の2チーム、ルノーとマクラーレンとトロロッソパフォーマンスを比較して見ると幸せになれると思うますよ(笑)。
担当A:後半戦のなかでトロロッソ・ホンダに相性が良さそうなところは?
米家:コースの特性上、シンガポールはいけるはずです。トロロッソ・ホンダにとって、日本GPが行われる鈴鹿サーキットは得意ではないかもしれないが、きっと“鈴鹿スペシャル”とも言うべきホンダが総力戦で開発したスペック3のパワーユニットが間に合っているはずだ。
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