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ドケチ主婦のありえない節約術 公園の水をバケツリレーで…

 一向に上がらない給料、増え続ける税負担。フツーに生きていたってカネが貯まらない世知辛い世の中だからこそ、1円たりともムダ金は払いたくないもの。今回は年収300万円以下で生きる人々が実践する「ドケチ節約術」を徹底取材。血と汗と涙の末に生み出した節約術を学ぶべし! [ドケチ節約]甲子園

家族総出でバケツリレー。公園の水を給水する日々

<前田さん一家 年収300万円>  厚生労働省が設定した“標準世帯”の貧困ライン「手取り約244万円」を前田明子さん(仮名・43歳)の年収は上回るも、内情は「東京の高い家賃に加え、夫がギャンブルでつくった借金500万円もあるので……」と極限の節約生活を強いられていると明かす。前田さんがまず着手したのは、人間の重要なライフラインである、水道代だ。 「一度、督促状が届いても水道代が払えず止められてしまったんです。仕方なく自宅から徒歩2分の公園からお借りしたのが、今も染みついちゃいました(笑)。毎日ペットボトル10本は給水しに行きますね」
[ドケチ節約]甲子園

【水道料金200ℓ約26円→0円で約26円の節約!】思春期になった息子がバケツリレーに付き合ってくれず、どうしてもお風呂に入りたいときは一人で給水に行く。そんな切ない後ろ姿……

 飲み水にしたい気持ちはあるが「一度沸騰させるガス代のほうが高そう」という理由で主な用途はトイレの洗浄。流すたびにタンクに水を注ぐことで、「大」洗浄で一回12ℓ、約3円を節約。一日合計して「約30円は得している」と自慢気に話す。 「あと、休日は家族総出のバケツリレーでお風呂の水を給水しますよ。湯船をいっぱいにするには、20杯分ぐらいは必要。8歳の次男は運動会感覚で楽しんでいますが、11歳の長男は思春期なのか恥ずかしがっていて……」  その風呂の浴槽も、水の入ったペットボトルでカサ増しする。定番の節約術を実践も、その数は9本と多すぎる……。
[ドケチ節約]甲子園

【水100ℓ約13円→0円で約13円の節約!】「ペットボトルは四角いタイプよりも、丸いタイプのほうが座ったときにお尻が痛くないんですよ!」と、経験者らしいエピソードを披露してくれる前田さん

「大人は肩が出てしまうんですけど、寝湯だと思えば十分。ただ、ペットボトルは長く使うと、カビみたいのが生えるので、定期的に洗うのが少し億劫です」  苦労してためた風呂の水も1週間は替えない。こちらも水道代は前田さん計算で一日50円は得だとか。ほかにも「冷暖房費の節約として、家族全員でリビングで過ごし、夜も川の字で寝ています」と健げな節約術をこなす。結果として、総務省が5月に発表した東京都2人以上世帯の水道光熱費2万1535円を、前田さん一家は約1万円近く下回っている。さらに台所まわりの消耗品にも秘策があるそうで……。
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消耗品を一回で捨てるのはもったいない
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