夫は正直に浮気を認めて謝罪。欲しかったブランド物のバッグを買ってもらい和解したというが、その後もレスが続き、寝室を分けたいという夫の願望から夜の生活の話し合いが行われたそう。 「『寝る時間がバラバラだから』という理由でしたが、周りの仲の良いママ友もレスだけど寝室は一緒の子ばかり。部屋を分けてしまったらもう一生この人とすることはないんだなと思い、ショックでしたね。その時に、もうどうでもいいという思いから、セックスレスについて話し合ったんです。『このままでは愛情じゃなく友情になってしまう』とか、過去の浮気を責めて『あなたは外で解消できてる』とか。 　そしたら、『外で恋人を作っていいことにしないか』と提案されました。最初は私がキレてしまって、そこで話し合いはストップしましたよ。ありえないと思いましたから。しばらく経ってから、再度話し合いをして、『外での恋人を認め合うこと』、『相手を優先していいのは週2日まで』、『家庭を絶対に壊さないこと』という決まりを作りました」 　お互いの要望をさらに時間をかけて話し合い、その内容を2枚コピーして、2人とも署名。お互いが1枚ずつ所持しているそう。 　その後Sさんは「恋人って作ろうと思っていてもなかなかできないんですよね。でも、前よりも社内の男の後輩と気兼ねなく飲みに行くようなりました」と語る。夫は現在会社の取引先の既婚者と恋愛関係とのこと。「決めたことだから」と語るSさんだが、夫の浮気相手について語りたがらないところを見ると、やはり心情は複雑なようだ。〈取材・文／藤 文子〉