ひとり飯の男が行く店、1位は?孤食が招く6つの“こ食”が心身を壊す
「現代人の悪い食生活の典型例として懸念されるのが、家族バラバラに食事する“個食”、濃い味つけばかり好む“濃食”など、ほかの“こ食”をぼっち飯は誘因します。実は孤食がこれら悪い食習慣の起因になることが多いです」
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<ぼっち飯の弊害はまだまだあった! 6つの「こ食」>
●同じものしか食べない“固食”
好き嫌いが激しく、ラーメンならラーメン、焼き肉なら焼き肉などと、毎日のように決まったメニューをルーティンで食べる。そのため、栄養バランスが崩れ、体に不調をきたすことも。なお、このタイプは男性に多い
●少ししか食べない“小食”
食欲がなく、食事量が小食になることも。それに「孤食」が加わり、より一層食への関心がなくなり、食事を抜く人も珍しくない。ただ、男性の場合は、逆に一人で食べることで食事量が増え、肥満などにつながりやすい
●小麦粉ばかり食べる“粉食”
パスタやラーメン、ピザ、パンなど小麦粉を使った主食を好むこと。白米などに比べると、油分が多くなるため、カロリーオーバーになりがち。また、食感が軟らかいため咀嚼も減る上、粉なので消化吸収が早く血糖値が上がりやすい
●家族バラバラに食事する“個食”
同じ家に暮らす家族がいても、仕事や学校、塾などとの兼ね合いで、生活時間帯が合わずに、朝食や夕飯などをバラバラに食べることも。家族内でのコミュニケーションが取れないため、家庭不和の要因になる可能性もある
●塩分過多に注意の“濃食”
味の濃い食べ物を好むこと。加工品などの味に慣れていると、天然の出汁やシンプルな味つけでは物足りず、塩や調味料などを足してしまい、塩分過多になりがち。結果、内臓や血圧などへ負担をかけてしまうことも
●食事をする気力が湧かない“虚食”
積み重なった疲れで朝起きるのがおっくうになり、何も食べられない。食に対する優先順位が低いと栄養が偏りがちだが、虚食は極端にモチベーションが低く、面倒くさいという理由で食べないことも。栄養失調の危険を伴う
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東京電機大学、准教授の徳永弘子氏も「人との食事は心身の調和を保つ行為」と続く。
「一人暮らしや単身赴任などでやむを得ず孤食が続いている人は、昼は意識的に同僚とランチするなどして、心身のバランスを取ることを心がけましょう。食事は本来、個人的な行為ではありますが、相手と波長を合わせる『共食』は心を解きほぐすリラックス効果があります。
どうしても人と対面するのが難しいのであれば、スカイプなどのテレビ電話をしながら食事をするだけでも、食事の満足度が上がります。やむを得ず孤食になってしまっている人は、家族や恋人、友人の顔を画面越しに見ながら食事をするだけで、心が満たされるはずです」
ぼっち飯の充実は、我々の食の選択に自由をもたらした一面もある。しかし、今日何げなく取った食事があなたの心と体を蝕んでいる可能性があることを決して忘れてはならない。
<取材・文/高島昌俊 藤村はるな 中村裕一 仲田舞衣 アンケート/エコンテ>
― 男を蝕む[ぼっち飯]の恐怖 ―
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