雑学

テレビ業界の年収事情…地方局勤務36歳が750万円に納得できないワケ

自分の値段を査定せよ

※写真はイメージです

青すぎる隣の芝に苦悩する地方テレビ局員の憂鬱


 華やかで高給なイメージがあるテレビ業界。だが、「必ずしも給料は高くないです」と語るのは、某地方テレビ局に勤務する横田徹さん(仮名・36歳・放送・年収750万円)だ。現在の年収は、750万円。一般的に見れば十分高給取りだと思うが不満を感じざるを得ないという。

「キー局なら、同世代は軽く1000万円台がもらえますね。でも、実質の仕事内容はほとんど同じだし、むしろこちらのほうがパフォーマンスは高いことも多いにもかかわらず格差があるわけです」

 横田さんが嘆くとおり、業種別平均年収の490万円は上回るものの、在京キー局5社に限った平均年収1438万円と比べると大きく見劣る。

「最近では経費も簡単に切れないので、いい番組を作るために自腹も切っている状況、おかしいと思いませんか? 実績を出す人ほど、会社に不満を感じています」

 これに対して、プロ経営者の出口知史氏は「マスコミの人事システムの硬直性は今に始まったことではない」と指摘。

「テレビや新聞などの業界は成果主義が取りにくいので年功序列になりがちで、年を重ねないと相対的に給料が低い状態が続く。それでも、一定の年齢に達すれば自然とベースアップし、最終的には報われる給与体系を維持してきました。横田さんも、何年後にどんな『値段』が自分につくかは入社当時から想像はついたのでは?」

 もっとも会社がこのまま存続できるのかという懸念はある。「ウェブ動画に勢いがある今、地方局が今後も持つのかは疑問」と前置きしたうえで人事コンサルタントの曽和利光氏が解説する。

「年収相場は500万円前後ですが、将来的成長を見越して、新規産業に人生を懸けられるなら、数年後に今の何倍にも自分の値段を高められる可能性はあります」

 隣の芝は確かに青い。あとは本人がリスクをとるか否かだ。

●横田さんの値段が低いワケ
衰退業界では新しい分野に飛び込んでハイリターンを狙わない限り自身の価値も目減りする

― 自分の値段を査定せよ ―





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