「財産をムダ遣いする親」チェックリスト…あなたの親は大丈夫?
「悪質な通信販売などに引っかかる高齢者は、基本的に孤独を持て余しています。ですから、子供や孫からしょっちゅう電話がかかってくれば、ある程度の抑止力にはなるでしょう」(介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子氏)
老親が多少おバカなカネの使い方をしていたからといって、頭ごなしに怒ったり馬鹿にするのはNG、と釘を刺すのは高齢者のメンタリティに詳しい医師の平松類氏。
「彼らには、これまでの人生経験に対するプライドがあります。それを否定されたくないので、子供に怒られると、次からムダ遣いを隠そうとするようになり、いつの間にか多額の借金を背負ってしまうこともあります」
また、論理的に親を説得しようとしても聞き入れてもらえないときは、説明が難しくなりすぎていないか振り返るべし。
「例えばパソコンを買うとき、スペックがどう、モニターサイズがどう……などと細かく説明したところで、いくら正しくても老親には理解されにくいもの。『壊れやすいけれども安いのはこれ』『壊れにくいけれども高いのはこれ』など、ざっくりとした選択肢をいくつか提示して、選びやすくしてあげるといいでしょう」
老親には「正しいことを言って説得する」のが逆効果になることもあると心得よう。
《あなたの親は大丈夫? 「カネが減る親」チェックリスト》
□子供と別居している
□子供とほとんどコミュニケーションがない
□子供同士が疎遠
□プライドが高い
□知ったかぶりをする
□権威に弱い
□心配性である
□在宅率が高い
【平松類氏】
医学博士。昭和大学兼任講師、日本松眼科病院眼科専門医。老人の症状や悩みに精通する。著書に『老人の取扱説明書』(SBクリエイティブ)
【太田差惠子氏】
介護・暮らしジャーナリスト。NPO法人パオッコ理事長。遠距離介護、介護とお金などのテーマに詳しい。著書に『親の介護には親のお金を使おう!』(集英社)
アンケート協力/エコンテ
― [老親のカネ]防衛術 ―
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