また、仮に採用されたとしても、その後円滑に働くためには「会社の色に染まる努力を忘れてはならない」と上原氏は続ける。 「地方企業は体育会系気質の人が多いので、『社長と同じブランド品は買ってはダメ』『上司が帰るまで帰れない』など都会の企業では考えられない理不尽なことも多いかもしれません。ただ、こうした風土に染まる覚悟さえあれば、東京を離れ、地方で働くことは、『自分の値段』を高める手段として有力ではないかと思いますよ」 　人によって天国にも地獄にもなりえる地方転職。独特の空気さえ許容できるなら、己を高く売る選択肢として検討する価値はある。 【上原尚博】ヘッドハンター 地方専門ヘッドハンティング会社・ライズエグゼクティブ代表。著書に『凄腕ヘッドハンターが教える地方企業の採用術』（麻布書院） ― 自分の値段を査定せよ ―