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偏差値30の底辺高校卒からエリートサラリーマンに。なぜ勝ち組になれたのか?

自分の値段を査定せよ

英語以外にはスペイン語も日常会話程度なら話せる。FP技能検定2級や基本情報技術者、メンタル心理カウンセラーなどの資格を所有

「オンライン化」の成功に貢献、新規事業で評価を確立

 現在、業界中位の学習塾で10教室を統括するエリアマネジャーを務める山田恭司さん(仮名・42歳・教務事務・年収800万円)。偏差値30台の底辺高校出身から一念発起。アメリカの私大に留学、帰国後には国立大大学院を卒業したという異色の経歴を持つ。 「入社当初は講師としての採用で、留学経験と960点というTOEICのベストスコアを評価され、英語を担当しました。希望は営業職でしたが、気持ちを切り替えて努力しました。入社1年半後には教室長を任され、全教室でも上位の合格実績を上げたこと、さらに多くの生徒を集めたことを評価してもらい、入社3年目で本社営業部へ移ることができました」  異動後はオンライン講習などを利用した個別指導を強化し、入社6年目には主任に昇進。同時に新規事業のプロジェクトリーダーに抜擢されたのだった。 「担当したプロジェクトでは、単純に生徒数を増やしただけでなく、不登校の子供を支援するNPOとの連携など塾としても新たな方向性を示せたと思います」  そして、入社10年目には課長となり、エリアマネジャーを兼任。年収も800万円に。そんな山田さんが業界平均の511万円を大きく上回る対価を得ている理由をプロ経営者の出口知史氏は次のように指摘する。 「就職したのは29歳と遅く、同年代に比べて社会人経験こそ短いですが、まずは会社での実績が山田さんの値段を高めてくれますし、さらにレアな経歴の人ほど価値が高い。英語力に新事業の立ち上げ、先見性と評価されるポイントをきっちり押さえている印象です」  これには人事コンサルタントの曽和利光氏も同調する。 「特にオンラインや発達障害を扱った新規事業のマネジメント経験があるのもポイントが高いですよね。この方の場合、自らテクノロジー分野での企画立案をしていて、能動的にチャレンジしている点でもご自身の値段を大きく押し上げているように思えます」  能力と行動力がしっかり伴えば、40歳を超えてもなお自らの価値は上げられると心得るべし。 ●山田さんの値段が高いワケ 新しい収入の柱を自ら立てた経験とその力はどの業界でも重宝。特にオンライン化などテクノロジーに掛け合わせた分野はなおいい。 ― 自分の値段を査定せよ ―
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