さらにもう一つの方法が「パーカー」です。パーカーをインナーに入れてフードを外に出すと、コートは一気に普段着に。というのも、フードのある「顔まわり」は着こなしの中で最も目立つ部分です。 　我々人間は集団で行動する社会的生き物、脳の構造は仲間を見つけやすくするために顔に視線が集まる仕組みになっています。どんなに見たくなくても我々はついつい顔周りに注目してしまう。だからこそファッションコーディネートも「フード」や「ストール」など顔周りの小物の重要度が高いのです。 　フードがコートの上に乗っかり、カジュアルな要素がプラスされると一気にビジネス感がなくなります。視線の集まる箇所に「普段着」であることを主張するようなアイテムがあれば、コートでもスラックスでもビジネス用には見られなくなるでしょう。 　以上、今回はビジネスコートを普段着用に着る方法でした。ぜひ参考に。ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超！ （Twitterアカウント:@MBKnowerMag）