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バリキャリ妻が、殴る蹴る浮気する…悩んだリストラ夫が選んだ道は?

 離婚カウンセラー・澁川良幸氏は、1992年「離婚110番」を開設以来、延べ3万7千人の相談を受けてきた。現在は夫婦問題のアドバイザーも担っており、「最近は主夫の離婚の悩みが目立つ」と指摘する。

 国勢調査によると「主夫」は年々増えていて、その分、夫婦関係に悩む人も増えているのだろう。前回に続き、実際にあった澁川氏への相談をもとに、ある主夫のケースを再現する(個人が特定されないよう細部は脚色)。

妻からのDVに悩む主夫


DV妻

写真はイメージです(以下、同)

 10年前にリストラされた藤田保さん(仮名・50歳)は、そのまま主夫になり、家事はもちろん3人の子供の育児も一手に引き受け、しかも妻の両親の介護だけでなく、家に引きこもる妻の弟の面倒も見るようになった。

「健康食品会社の社長である妻は多忙で、リストラされる前から、僕が仕事と家事と育児のすべてをやっていました。会社を辞めてからは、妻の両親や義理の弟まで僕に寄りかかってきたんです。妻が大黒柱なので、僕はなりゆきで主夫になりました」

 彼らは、いわゆる収入格差が著しい夫婦。だが藤田さんは、収入格差をあまり気にすることはなかった。彼を悩ませたのは、妻からのDVだった。

「妻が酒に酔って帰宅すると、殴ったり蹴ったりのDVをするんです。『私が稼いで一家を支えているのよ』と怒鳴り散らす。社長業のストレスもあると思うんですが、それにしても酷かった」

 妻の暴力に耐えきれなくなっていたある日、妻が長い間犯していた裏切りを知った。

妻の浮気が発覚し、何かが切れた


浮気 帰宅が遅い、土日もほとんど外出する妻の生活態度に不信感を抱いた藤田さん。妻のスマホをチェックすると、複数の男とのLINE履歴が出てきた。しかも浮気していたことがわかったのだ。

「ヘソクリで探偵に調査を依頼したところ、取引先の部長や同窓生、青年商工会議所の年下の男など、複数の男との浮気がぞろっと出てきたんです。浮気の証拠写真も探偵が撮ってきました」

 DVに不倫。まるで横暴亭主だが、違うのは男女逆転していること。藤田さんは、妻の仕打ちに我慢できなくなった。

「家事や育児、妻の両親や義理の弟の面倒を見ながら、僕なりに自由な時間もありました。会社員ではないので、縛りもないし、それなりにメリットもあったと思います。妻の浮気ぐらいなら耐えられていたかもしれない。
 でも罵詈雑言を浴びせられ、しかも、一人だけでなく複数の男たちを不倫している証拠を見た瞬間に、ブツッと何かが切れてしまったんです」

 そこで、離婚110番の澁川氏に相談したのだ。

「離婚しようとしたのですが、僕は15年間、外で働いていなかったため、預貯金は妻名義。そのため別れると無一文になるという現実を指摘されて、がく然となりました」

 藤田さんは澁川氏の勧めもあって、5年前から離婚に向けて準備をしている。

「妻は浮気を全面否定しているので、協議中です。でも離婚を切り出してから、妻からのDVがストップしました」

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離婚出来ても、経済的自立がカギとなりそう…

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