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高校中退・24歳アルバイト女性の負の連鎖。貯金はゼロ、正職には就けそうもない

高校を中退「今後たいした職には就けそうにない」

 現在、由美さんはひとつのアルバイトでなんとか生活しているが、掛け持ちではなく、正社員の仕事を探そうとは思わないのだろうか? 「実は私、高校を中退しているんです。それがコンプレックスで……。つい履歴書には“高校卒業”と嘘を書いてしまうんです。いまのバイト先には、特に深くつっこまれずに済みましたが。まあ、たかだかバイトだし、別にいいかな……とも思うのですが、やっぱり罪悪感はあります。だから、面接のたびに嫌な気持ちになるので、なるべく今のバイト先でずっと働いていたいんです」 貧困 とはいえ、このまま苦しい生活を続けるつもりなのか。 「お金は欲しいし、こんなギリギリの生活はキツいですが……高校中退じゃきっとたいした職にもつけないだろうし、かといって稼ぎの良い水商売をやるようなガッツもない。きっと、こんな生活でも仕方ないのかもしれませんね」  力なく笑みをこぼす真由さん。偏った食生活のせいか、「とにかくやる気が出なくて……」と話す。彼女が活力を取り戻せる日は一体いつになるのだろうか? <取材・文・イラスト/鈴木詩子>
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。
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