えっ、コボちゃんがお兄さんに!? 変わらないようで変化している新聞4コマの世界

福岡ソフトバンクの「あぶさん」こと景浦安武が現役引退。そのニュースは新聞の社会面にも載った。20年、30年と続くマンガは、もはや単なるフィクションじゃない。が、あまりに長くてフォローしきれないのもまた事実。そんな長寿マンガの「今」を一挙ご紹介!

えっ、コボちゃんがお兄さんに!?
変わらないようで変化している新聞4コマの世界

 新聞4コマといえば、殺伐とした記事の多い紙面の一服の清涼剤として、十年一日の安定した世界が描かれているものだ。

 ところが、その新聞4コマ界に衝撃が走った。10月14日付読売新聞朝刊掲載の『コボちゃん』で、コボちゃんのママが2人目の妊娠を告げたのだ。連載開始以来、27年目にしての大事件。翌日には、コボちゃんが友達に「ボクお兄ちゃんになるんだ」と自慢し、「妹ができるの? 弟ができるの?」と聞かれてママに確認、まだわからないと言われて「ということはボクもお姉ちゃんになる可能性も…」と悩むシーンが描かれている。

 ずっと5歳で通してきたコボちゃんだが、生まれた赤ちゃんが成長すれば、コボちゃんも成長せざるを得ないわけで、作中の止まっていた時間が動きだすかも!?

 一方、産経新聞朝刊連載の『サラリ君』も1万回を超える長寿マンガだが、数年前から通常の4コマではなく横長2段の形式に変わり、コマ数も最近は5コマが基本に。内容もますますシュール度に磨きがかかり、常人の理解を超えた涅槃の境地に達している。

 また、あの『ちびまる子ちゃん』が現在、新聞4コマとして北海道新聞、東京新聞、中日新聞などで連載中。その新聞を購読している人以外にとっては、これも軽い驚きなのでは? (文/南信長)

【南信長氏】
1964年、大阪府生まれ。マンガ解説者。『朝日新聞』『アサヒ芸能』『月刊サーカス』でマンガ評連載中。著書に『現代マンガの冒険者たち』

取材・文/大長寿マンガ調査隊

― 大長寿マンガの[今こうなってる事典]【11】 ―




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