『島耕作』社長となって新ブランド立ち上げ、ロシア、中国相手のビジネスに奔走

福岡ソフトバンクの「あぶさん」こと景浦安武が現役引退。そのニュースは新聞の社会面にも載った。20年、30年と続くマンガは、もはや単なるフィクションじゃない。が、あまりに長くてフォローしきれないのもまた事実。そんな長寿マンガの「今」を一挙ご紹介!

『島耕作』シリーズ
弘兼憲史 「モーニング」(講談社)にて最新シリーズ連載中
’83年連載開始


【作品解説】
 大手電器メーカー・初芝電器産業に務める団塊世代のサラリーマン・島耕作の活躍を描く。『課長 島耕作』スタート当初はしがない中間管理職だったが、徐々に”できる男”に変身。スマートな仕事ぶりで成果を上げ、出世街道を邁進、ついに社長に。女にもモテモテで、サラリーマンの理想像とも言える人気作だ。

社長となって新ブランド立ち上げ、ロシア、中国相手のビジネスに奔走

「島耕作が部長に昇任して『部長 島耕作』が始まったときには、冗談で”出世魚か!”と言ってたんですが、その後、ホントに『取締役 島耕作』『常務 島耕作』『専務 島耕作』『社長 島耕作』と続いたのには感心しました(笑)」(南氏)

 島が取締役になってからの同作は、現実の世界の経済情勢とリンクしたテーマを扱うようになり、昨年秋にはパナソニックによる三洋電機買収を先取りするかのように、初芝が五洋電機をめぐって韓国の巨大企業「ソムサン」とTOB合戦を繰り広げるストーリーが描かれ話題を呼んだ。最終的には初芝と五洋が経営統合し、「初芝五洋ホールディングス」が誕生、島はその初代社長に就任する。

「社長としての島は、中国やロシア相手のビジネスに奔走し、環境やエネルギー問題にも関心が高い。最近の大仕事は、新ブランドの立ち上げ。公募で決めた『TECOT(テコット)』という名前は、正直ピンと来ませんが……」(同)

 新ブランドは定着するのか。島社長のお手並み拝見だ。

【南信長氏】
1964年、大阪府生まれ。マンガ解説者。『朝日新聞』『アサヒ芸能』『月刊サーカス』でマンガ評連載中。著書に『現代マンガの冒険者たち』

― 大長寿マンガの[今こうなってる事典]【8】 ―




おすすめ記事