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田中圭、ムロツヨシ…“遅咲き俳優”たちがドラマを席巻中

高橋一生:『民王』でブレイク

 遠藤の主演したドラマ『民王』(テレビ朝日系)で存在感を示した俳優といえば、高橋一生(37歳)だろう。池井戸潤の小説を原作としたこのドラマに、大学生と人格が入れ替わった総理大臣の秘書役として出演、その毒舌とクールさで人気を博した。  子役としてキャリアをスタートさせた高橋は、それまでも、スタジオジブリ映画『耳をすませば』で天沢聖司の声を担当するなど、作品には恵まれていたものの、ブレイクには至っていなかった。  しかし、『民王』で勢いがついたあとは、映画『シン・ゴジラ』や大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)、ドラマ『カルテット』(TBS系)などに重要な役で出演。そのたびに話題となり、人気俳優の仲間入りを果たしたのだ。
僕らは奇跡で出来ている

大人気俳優となった高橋。2018年10月より放送のドラマ『僕らは奇跡で出来ている』(フジテレビ系)では、主演を務めている。(『僕らは奇跡で出来ている』オフィシャルサイトより)

ムロツヨシ:福田雄一監督作品でブレイク

 俳優としてばかりではなく、バラエティ番組やCMなどにも引っ張りだこのムロツヨシ(42歳)。大ブレイクした彼にも、長い下積み期間があり、その当時は生活のために借金を抱えることもあったそうだ。  そんな彼の転機になったのは、福田雄一監督作品への出演だろう。なかでも、テレビ東京で放送されたドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズは外せない。このドラマで見せたコミカルな演技が評価され大きな話題となったことが、後の大ブレイクへの足がかりになったといっていいだろう。  現在は、ドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』(TBS系)で、主演・戸田恵梨香の恋人役に大抜擢されている。
大恋愛

現在放送中のドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』ではシリアスな演技も見せている。(『大恋愛〜僕を忘れる君と』オフィシャルサイトより)

 ――実力はありながらも、ブレイクするまでは時間がかかっていた“遅咲き俳優”たち。だが日の目を浴びるまで時間がかかっただけに、彼らの人気は一過性ではなく、確かなもののはずだ。今後の活躍にも期待したい。<文/後藤拓也(A4studio)>
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