なぜ「AV女優のHIV感染」は発覚から1か月も伏せられていたのか? 謎が残る感染経路
過去にHIV感染がなかった理由とは
ところで、読者のなかには、「AV業界でHIVの感染事例はこれまでなかったのか?」という疑問を持つ人も多いだろう。メーカー団体である知的財産振興協会理事で、業界暦30年以上のベテランAV監督・日比野正明氏は言う。
「’80年代のエイズパニックの際に、AV業界ではコンドームの着用が徹底された。だから、業界内でHIV感染があったという話は聞いたことがない。今回、マスコミは『AV業界でHIV発覚』と騒いでいますが、違うんじゃないですか。AV業界の外で起きたことが、業界に持ち込まれ、発覚したということでしょう」
つまり、これまではモザイクという日本独自のルールによって運良く感染を免れてきたのだという。
「しかし、近年のAV業界はネットの普及により口コミ評価を重視するメーカーが増えてきた。そうしたなかで、マーケットに合わせて本物の生中出しにこだわる作品が出てきた。本物のザーメンかどうかなんて見分けがつかないのにね。とはいえ、こういう風潮になった以上、性病検査が徹底されて、正しい方向に向かうことを期待したい」(日比野氏)
AV業界は今回の騒動を教訓としてすでに動きだした。日本プロダクション協会幹事の中山美里氏は言う。
「4月から適正AVの枠組みがスタートし、性病検査の徹底がルールとして明文化されました。しかし、重篤な病気が見つかった際にいつ、どこに、どのように報告するかという対策は講じていませんでした。これは不手際だったと認めざるを得ません。現在、早急に対応マニュアルを作成し、業界内の連絡体制を整えています」
国立感染症研究所によると、昨年の新規報告数はHIV感染者が976人、エイズ患者は413人だった。’16年より微減したものの、’00年代以降のHIV感染者の増加傾向は先進国と比較して高いままだ。さらに「いきなりエイズ」の発症も多いのが日本の特徴だ。今回の騒動を機に、AV業界が牽引する形で、この不名誉な現状を変えていってほしいものだ。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
― AV女優[HIV感染]の衝撃 ―
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