スマートな”一人呑み”の作法を考えてみる

スマートな”一人呑み”の作法を考えてみる ~他人だから見えることがある~ “一人呑み”しながら、”一人呑み”を観察してみる  一人、酒場で呑むと、”事件”にも遭遇しやすいようで、ここからは目撃証言をご紹介。 「50代の女性酔客が一人、ふらりとやってきて、トマトソースのパスタを注文。次に彼女を見たとき、パスタに顔を埋めて寝ていた」(29歳・主婦)、「若い女性が周囲に『お医者さん、診て』と、言って回っていた」(39歳・男・製造)と、見知った人のいない気楽さか、緊張のタガが外れたか、女一人がやらかした報告多数。一人呑みとはいえ、常連の強みもあって、「常々、『呑みすぎる、ともらしてしまう』と、マスターに告白していた女のコ。酔っ払い爆酔したとき、マスターが大人用オムツをはかせたらしい」(32歳・女・無職)との激しい”噂話”も。  また、大層、面倒臭いのは、”おひとりさま”な私に酔う女。 「一人旅が夢で、まずは予行練習と一人バーに初挑戦したときのこと。隣の席で文庫本を読んでいたスーツ姿の女性が、『あなたのオススメでカクテルを作って』とオーダー。その女性は出されたカクテルを一口飲むと、『あなたは、どういう意味があって、私にこのカクテルを作ったの?』とバーテンに質問。さらに、『カクテルはひとつの表現でしょ? 言わば芸術よね?』と畳みかけていた」(24歳・女・福祉)んだとか。  この目撃女性、「私にはバーは敷居が高いと思い、一人バーはしていない」そうだが、このカクテル女を見習う必要ないから! ◆店から追い出された60代、ナンパ紳士 「立ち呑み屋で若い自衛官らしき男性が周囲にからんで大騒ぎ。すると突然、一人で静かに飲んでいた中年男性が、『お前らのような奴のために税金を納めてるんじゃねえ!』とキレた。その自衛官は、驚き、酔っていたためか、ひどく落ち込んで、店内中の客一人一人に土下座で謝罪して回っていた」(36歳・男・不動産)という、ケンカ話は、ホント、日常茶飯事のよう。でも、事件でもないけれど、一人で呑んでいて気になるのは、「食事がてら入った居酒屋で、同じく一人で泣きながら呑んでいるオジサン」(32歳・男・流通)のような存在。  一人酒には、哀愁がよく似合う。人生を重ね経験を積み、一人酒が似合うようになる……とは限らないと教えてくれるのは、以下の話。 「60代のオシャレな紳士がバーカウンターで一人呑み。しかし酔ってくると、女性客に片っ端からナンパしてはフラれ、最終的には店員から退去通告。『私の魅力と価値がわかる女性は、ここにはいないようだ』との捨てゼリフを残して出て行った」(40歳・男・SE)  せめて、このナンパ紳士が、わが身を振り返えられたら……とも思ったところで、「酔ってない」と言いはるのが酔っ払い。酔うとは、つまり自分がわからなくなること。酒場の一人呑み目撃談から学べることはあり、人の振り見て、我が振り直したい……が、酔っ払っちゃえば、覚えてないわけだが。 ― 一人呑みへべれけ珍事件簿【5】 ―
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