「私が去年までいた中堅クラスのIT企業は、“僕・私はリア充です！”っていうのを絵に描いたような社員だらけ。で、社内恋愛もけっこう推奨されてるから、忘年会は違う部署同士のリア充男女が、即席で合コンみたいなことを始めやがるんですよ…。私はそういうノリがホント苦手で、リア充たちの合コンがそこかしこで繰り広げられる場に完全に居場所をなくして、隅っこで空気として過ごす苦行の3時間でしたね」（IT・26歳女性） 　この女性いわく、その場は「街コンか相席居酒屋かってノリになっていた」んだとか。社内恋愛になんて興味のない層からしたら、秒でその場から消え去りたい空気だったに違いない。 「数年前、渋谷での忘年会。一次会は楽しく過ごせたんですが、事件は二次会の店に移る途中で起こりました。僕が好きだった3期後輩の女が、妻子持ちの上司に肩を抱かれて、二人でそそくさとラブホ街に消えていくのを目撃しちゃったんです。もうショックでショックで二次会はやけ酒。おかげで翌日、自分史上最強の二日酔いに襲われるんですが、昼過ぎにその上司から個人的にLINEが来て、『朝までお前と飲んでたことにしてくれない？』と頼まれ…。好きな女をラブホに連れ込まれたアリバイ工作の片棒を担がされ、マジで死にたくなりました」（電気・32歳男性） 　上司はさすがに、彼がその後輩女性を好きだったことは知らなかったそうだが……。鬼の所業には違いない。 　――上司・先輩の横暴な言動に振り回されて地獄を見るケースが多いようだ。そんな地獄を見るぐらいなら、周囲から「付き合いが悪い」と言われようが、忘年会・新年会は不参加を表明したほうがよっぽどマシとも思ってしまう。 　セクハラやパワハラなどのコンプラが厳しくなった昨今だが、どうなることやら……。＜取材・文／A4studio＞