旅の大まかなルートは、スターアライアンスの世界一周航空券の予約サイトを使って決め、ANAホームページ内の提携航空会社特典航空券の予約で空席があるかをチェック。ANAではマイルを利用して世界一周航空券を発券する場合、電話での申し込みとなるため、事前に調べておけばそれだけ発券の手続きがスムーズになるからだ。 　発券手続きはANAのコールセンターに電話してオペレーターに繋いでもらい、15分ほどで終了。ただし、特典航空券用に割り振られた座席は少なく、他社便の確認に時間がかかり、翌日空席があったとの連絡をもらって発券となった。 　肝心のルートは、中国→ネパール→トルコと経由し、ヨーロッパと北米を巡る34日間の行程。 　なお、通常の国際線の特典航空券同様、世界一周航空券も各フライトの燃油サーチャージと空港税は利用者が別途負担。これに加え、世界一周航空券のみ発券手数料として、さらに2160円が加算される。 　 　結果、マイル以外には10万2830円を払うハメになったが、10フライト分なのでこれは仕方がない。それに同じ時期、同じルートで、仮に割安とされる世界一周航空券を購入した場合は90万円で、片道航空券をバラ買いしたら160万円。そう考えると、かなり得した気分だ。 　次回からはいよいよ旅がスタート。空港ラウンジや座席、機内サービスなどビジネスクラスの搭乗レポートを中心に旅の様子を紹介する予定だ。乞うご期待！　＜TEXT／高島昌俊＞ ―10万2830円と貯まったマイルでビジネスクラス世界一周してみた(2)―
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。