更新日:2019年01月09日 01:26
ライフ

貯まったマイルで行く世界一周の旅「ビジネスなのにフルフラットじゃない!」

航空券のルールの事情により、成都は1泊しただけで次の目的地へ

 成都は22時間あまりの滞在で、次の目的地カトマンズへ。実は、ANAでは貯めたマイルで世界一周をする場合、「出発地と最終到着地を除いて24時間以上滞在できるのは最大8都市」とのルールが存在する。そのため、過去に何度か訪れたことがある成都には長居せず、先を急ぐことにしたわけだ。
成都パンダ基地

成都パンダ基地

 とはいえ、成都といえば三国志では有名な蜀の都だった街。劉備や関羽、諸葛亮といった当時の英雄たちが祀られている武侯祠をはじめ、ジャイアントパンダの保護・繁殖をしているパンダ基地などを再訪。さらに日本にも支店が数多くある麻婆豆腐発祥の陳麻婆豆腐の成都本店でも食事でき、短いながらも満喫することができた。
中国国際航空のラウンジ

中国国際航空のラウンジ

中国国際航空のラウンジ2

中国国際航空のラウンジ

 2日目はチェックインが始まる出発2時間前に即搭乗手続きを済まして、制限エリア内にある中国国際航空のラウンジへ。コンビニほどのコンパクトな広さで、中華テイスト溢れる内装だった。食事も餃子やあんまん、中華スープといった飲茶系が用意されており、どれも美味。ただし、日本のように座席ごとにコンセントがなく、スマホの充電ができなかった。  ネパールのカトマンズ行きCA437便は、前日と同じ中国国際航空。機材もほぼ同型のA319でシートの仕様なども同じだった。
ビジネスクラスのウェルカムドリンク

ビジネスクラスのウェルカムドリンク

 8席あるビジネスクラスに乗客は筆者を入れて3人だけ。着席後、ウエルカムドリンクとして持ってきてくれたのはオレンジジュースと水だけでガッカリしたが、後で聞いたらシャンパンなども頼めば持ってきてくれたらしい。

中国の航空会社でもCAのサービスが良かったのはビジネスクラスだから?

ヒマラヤ上空

ヒマラヤ上空

 ちなみに成都~カトマンズの航路はヒマラヤを超えていくため、晴れていればエベレストなどを拝める航空ファンの間では絶景航路として知られているらしい。当日は残念ながら雲で覆われていたが、雲の切れ間からのぞく山々は確かに神々しい感じがした。  ネパールでは小型機に乗ってヒマラヤを見るのが観光客に人気のアクティビティらしいが、この便なら道中がマウンテンフライトになりそうだ。
機内食

機内食

 機内食は鶏肉の炒め物やナスの中華風煮浸しなどの定食っぽいメニューだが、まずまずの味で完食。しかも、ビジネスクラスの乗客が少ないからか呼ばなくても頻繁にドリンクのオーダーを聞きに来てくれた。中国の航空会社は「客室乗務員のサービスが悪い」と評判だったけに、その印象を大きく変える出来事だった。  約3時間半のフライトを終え、カトマンズに着いたがターミナルに向かうバスはビジネスクラスもエコノミーも一緒。ターミナルから離れた場所に駐機する沖止めの場合、ビジネスクラスの乗客はエコノミーとは別の専用バスなどで移動する空港もあるが、ネパールでは行われていないらしい。  ほかにも気になることはいろいろとあったが、旅はまだ始まったばかり。今後も旅の様子を随時レポートしていく予定だ。(つづく) ―10万2830円と貯まったマイルでビジネスクラス世界一周してみた(3)―
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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