更新日:2019年01月09日 18:42
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第54回“駅弁の甲子園”始まる! 今年の目玉はカニ、牛肉、穴子…ひとつの駅弁で四味食べ比べ

海鮮の王者「かに」を食べ比べ!

可愛らしいイラストを開けると……

 第48回大会にお目見えするや、あまりの人気で大行列だった「食べくらべ四大かにめし」(北海道 宗谷本線 稚内駅/1400円)がリニューアルした。さっそく掛け紙を外すと、たらば蟹、ずわい蟹、毛蟹、花咲蟹が一同に会した駅弁は豪華絢爛、新年らしい華やかさだ。

左上から時計回りに、たらば、毛蟹、花咲、ずわい。身が溢れんばかりだ!

 まず目に入るのはずわい蟹の爪肉、その対角線に鎮座した毛蟹の棒肉。さっそくずわいの爪肉にかぶりつけば、甘みが弾け、幸せな気分に。日本酒と併せたい気分をグッとこらえ、毛蟹の棒肉をいただく。こちらはプリプリ、ふるふると震える身をガブリとすると肉汁が溢れた。  さらに驚いたのは山盛りになった、たらば蟹、花咲蟹のほぐし身。酢飯と一緒にかき込めば至福の瞬間が訪れる。蟹を四種食べ比べるとそれぞれ味が明確に違うことがわかる。これを食べれば“蟹ツウ”になることうけあいだ。

老舗が手間ひまかけた「穴子食べ比べ」駅弁

「穴子好き限定」との印付き

 「穴子好き限定」と判が押された「四味穴子重」(兵庫県 山陽本線 姫路駅/1350円)。駅弁の内容がイラストで描かれた掛け紙をとると、ドンと現れたのは、敷居をまたぐほどはみ出た巨大な焼き穴子。香ばしい匂いに食欲がそそられ、躊躇なくその身をガブリ。ふんわりと柔らかい穴子の身はタレの味も相まって、上品な仕上がりに。酒蒸し穴子のあなご飯、炙り煮穴子のあなご飯、こちらの驚くべきところは、姫路駅名物の「えきそば」の出汁で炊かれた”出汁ごはん”だということ。上品な穴子を引き立てる、出汁の香りをじっくりと味わう。

はみ出る焼き穴子、その香ばしさは垂涎必至

これだけで日本酒を飲めてしまいそう

 驚いたのが、刻み穴子のいなり寿司。2コ入っているが、片方が裏巻きのいなり寿司になっていて、芸の細かさを感じられる。細かく刻まれた焼き穴子と青のりがいなりの甘さとベストマッチ、さすが兵庫の老舗調整元がこの大会に合わせて送り込んできた「新製品」、新たな名物誕生と言っていいだろう。  2週間の真冬のビッグイベント、戦いの火蓋は切って落とされた! 駅弁記者は明日以降も会場に出没し、注目の味、鉄板の味、隠れた逸品、珍品をレポートします! <取材・文・撮影/駅弁記者(参加=12年連続17年目)>
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【第54回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会】
1月9日(水)~22(火)
京王百貨店新宿店7階大催場
午前10時~午後8時 ※15(火)は午後5時、22(火)は午後6時閉場
https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2019/index.html
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