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松阪牛、のどぐろ、高級食材を新作駅弁で味わい尽くす/第54回駅弁大会レポ

 連日大賑わいの様相を見せている「第54回元祖有名駅弁とうまいもの大会」。記者は2日目も開店同時に会場になだれ込み、名物駅弁、新作駅弁を物色している。昨日は外国メディアと思われる人々を含む、取材のテレビカメラの放列に驚いたが、今日は今年一番の寒さのせいか、少し落ち着いており、比較的ゆっくりと会場内を巡ることができた。  それでも昨日、食べた「四大かにめし」などの実演コーナーは大人気。多くの人で賑わっていた。そんななか、記者の目に止まったのは肉系の実演コーナー。「新作ブランド牛肉対決」で「常陸牛」、「鹿児島黒毛和牛」、「佐賀牛」がシノギを削るなか、やはり肉の芸術品と言われる「松阪牛」と書かれたインパクトは絶大だ。

中身に負けない豪華な金色パッケージは目を惹いた

 店頭の元気なお母さんに聞くと「この大会でデビューした新作」とのこと。「美味しいから男性なら2個ペロリと食べられるわよ!」と言われたが、松阪牛ならさもありなん。こちらもインパクト大の金ピカのパッケージを開けようとしたときふと気づいた。「名古屋駅」と書かれているのである。調整元は名古屋の老舗で、数多くの松阪牛の駅弁を手がけていることを知って納得した。

「肉の芸術品」と呼ばれる松阪牛。まずは香りの良さに驚き、味に二度驚く

 そんな「松阪牛よくばり弁当」(愛知県 東海道本線 名古屋駅/1890円)は松阪牛の焼き肉、すき煮、しぐれそぼろが白飯の上にドンと乗った、肉好きならずともたまらない一品。パッケージを開けた途端に香ばしい薫りが鼻腔をくすぐる。さっそく焼き肉を一切れ。冷えているのに舌の上でとろけそうなお肉。噛むと肉の味がしっかりして、思わず「おっ!」と声が出る。

噛めば噛むほど肉自体の味を楽しめる

 すき煮を白飯と一緒にいただく。松阪牛から出た煮汁をしっかり吸った白飯、これだけでも単独でイケてしまうのでは。しぐれそぼろは意外や上品な味付け。肉自体に旨味があるから、それを損なわないような味付けがされている。値段的には2000円弱とこの大会でも上位に入るが、この質で、この値段ならお買い得なのでは、というのも正直な感想だ。
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高級魚「のどぐろ」の新作駅弁
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【第54回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会】
1月9日(水)~22(火)
京王百貨店新宿店7階大催場
午前10時~午後8時 ※15(火)は午後5時、22(火)は午後6時閉場
https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2019/index.html
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