スウェーデンの有名菓子店のチョコレートがデザートに!
到着したコペンハーゲンは冒頭で紹介した物価ランキングが4位とオスロと同じくらい食事がやたら高い街だったため、地元発祥のデニッシュとコーヒーという簡単な食事で節約。地元を代表する観光スポットの人魚姫の像も海辺にたた建っているいるだけなので入場料も取られずに済んだ。
“世界三大がっかり名所”の一つ「人魚姫の像」
この人魚姫の像は、前回のLCC世界一周で訪れたシンガポールのマーライオンと並び“世界三大がっかり名所”に数えられているのだそう。残りはベルギーのブリュッセルにある小便小僧の像で、次に世界一周する機会があれば訪れてコンプリートするのも面白そうだ。
コペンハーゲンでのわずか2日の滞在を終え、9か国目の訪問先となるのはイタリアのローマ。ここからは再び特典世界一周航空券のフライトなる。
エアラインはストックホルム→オスロ→コペンハーゲンでも利用したスカンジナビア航空。フィンランドを除く北欧3か国が共同で運行する航空会社で、コペンハーゲンにも専用ラウンジがある。
一般的にその空港が拠点のキャリアフラッグの場合、ほとんどが専用ラウンジをターミナル内に構えている。しかも、規模が大きく、フード類やドリンク類も充実していたりするのだ。
コペンハーゲン空港のラウンジ
ラウンジ内の料理
コペンハーゲン空港のラウンジはストックホルムやオスロで利用したラウンジよりも大きく、出発便の多い朝だったこともあってかなりの混雑。フード類もスクランブルエッグやハム、チーズなどの朝食メニューだったが、個人的に気になったのはゆでたまご。全部殻が剥かれていたからだ。
過去に訪れたラウンジでゆでたまごを用意していたところは、いずれも殻つき。ものすごく地味な違いではあるが、手間のかかる作業をやってくれているという点で個人的には評価したい。
ビジネスクラスのはずが…
でも、コペンハーゲン→ローマ行きのスカンジナビア航空SK681便に搭乗してガッカリ。なんとビジネスクラス扱いなのに座席がエコノミーと同じだったからだ。
とはいえ、チケットはあくまでビジネスクラス。前回連載の記事で「全席エコノミークラスだった」と書いてしまったが、これは筆者の勘違いだったようだ。
機内食
しかし、3列シートの真ん中は最初から空席になっており、圧迫感もなければ肘掛けの奪い合いをすることもない。また、女子が好みそうな小さなランチボックスが機内食として出され、開けてみるとOLが好みそうなボリュームのあるサラダ。エコノミーは有料だった飲み物も飲み放題で、自由にお替りができた。
『HEDH・WSCALANTE』のチョコレートがデザートに
さらに食事にはスウェーデンの有名菓子店『HEDH・WSCALANTE』のチョコレートがデザートに。これがなかなか美味で、箱に入った状態で貰えるのでそのまま持ち帰ればお土産にできそうだ。
ローマに着いた後、3日滞在して次は乗り継ぎの関係でスイスのチューリッヒに立ち寄るが、事実上の滞在はイタリアがヨーロッパでは最後となる。
次回は大西洋を渡り、いよいよ北米へ。さすがにヨーロッパ内のフライトと違い、ビジネスクラスらしい座席になっているはずなのでそこに期待したいところだ。(つづく)
<TEXT/高島昌俊>
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。