イスタンブールの豪華すぎる空港ラウンジに感激――ビジネスクラスで世界一周の旅
昔ほどのスペシャル感はなくなったとはいえ、今も大勢の人にとっては一生無縁であろう世界一周。2010年の秋、週刊SPA!の企画でLCCを使って世界一周をしたことがある筆者(※日本~北米はLCC未就航だったので別の航空会社を利用)が、今度は「ビジネスクラスで優雅に世界一周」に挑戦。10万2830円と約2年で貯めた11万5000マイルをビジネスクラス世界一周航空券に変えいざ出発!
前回は成田→成都、成都→カトマンズの旅だったが、今回は、カトマンズ→イスタンブール、イスタンブール→ビリニュス。四川省の成都で1泊し、ビジネスクラス2本を乗り継いでやってきたカトマンズ。‘15年のネパール大地震によるものかガレキとなった建物は多かったが、観光客の数は回復しているそうで乗り入れている国際線の便数も増加傾向にあるという。
カトマンズは今回の旅で最も長い6日間の滞在で、ネパール人の知人と会ったり、観光やショートトレッキングを楽しんだりと充実。アッという間に過ぎてしまった。
そんなカトマンズのトリブバン国際空港は、日本の地方空港ほどの規模。ラウンジも自社で持っているのはタイ国際ラウンジしかなく、筆者のようにほかのエアラインの乗客はもう1つのラウンジを利用する。
『エグゼクティブラウンジ』という何のひねりもない名前だが、応接室にありそうなソファーが並び、座り心地は悪くない。ドリンクやサンドウィッチ、デザートなど飲食メニューの一部をショーケースー越しに注文してもらうシステムだったが、いちいちスタッフに頼まなくてはいけないのでたくさん飲み食いしたくてもつい遠慮してしまいそうだ。ただし、フード系は時間帯によって朝食メニュー、通常のメニューがそれぞれ用意されており、ネパールがアジア最貧国のひとつであることを考えれば満足できるレベルだ。
次の目的地、トルコのイスタンブールに向かうターキッシュエアラインズTK727便は、2本の通路を挟んで両側と中央に2席ずつ配置。A330-300というワイドボディ機で、成田→イスタンブールに使用されるものと同じ機材だ。8時間40分のロングフライトなので当然かもしれないが、この旅3フライト目にして初のフルフラットシートだし、モニターも各座席にちゃんと装備されていた。長距離路線では標準仕様だが、成都やカトマンズ便の中国国際航空と比べるとやたら豪華に感じてしまう。
ウエルカムドリンクにはCAオススメのラズベリージュースを頂いたが、甘味と酸味のバランスが絶品。後で調べてみたらレモネードと並んで人気のメニューらしい。
離陸後はしばらくヒマラヤ山脈とほぼ平行するように飛び、成都→カトマンズに負けず劣らずの絶景だ。そんなマウンテンビューを堪能しながらの1回目の機内食は、メゼと呼ばれるトルコ料理では定番の前菜に、メインディッシュのチキンケバブとピラフ。食後はトルココーヒーで締め、このレベルのトルコ料理が機内で食べられることに感謝。機内エンターテイメントは日本語表示を選ぶこともでき、邦画を見ることもできた。搭乗前はオンボロ機材だったらどうしようとの不安もあったが、いい意味でそれを裏切ってくれた。
カトマンズのラウンジは、ドリンクや食べ物をショーケース越しに注文
3度目のフライトにして念願のフルフラットシート
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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